ジオテクノロジーズがGeoloniaを子会社化、スマートシティ領域で連携強化へ

ジオテクノロジーズ株式会社は、位置情報スタートアップの株式会社Geoloniaの株式を取得し、グループ会社化したことを発表した。Geoloniaは独自の地理空間情報クラウド「Geolonia Maps」を通じて、ウェブ地図提供事業・位置情報開発支援事業・ロケーションプラットフォーム事業を展開しており、IoTやスマートシティなどの領域で国や自治体へのソリューション提供実績を持つ。

ジオテクノロジーズは約30年にわたり高精度で高鮮度なデジタル地図とルート検索技術、位置情報技術などを提供してきた地図のメジャーカンパニーであり、現在は2,000万ダウンロード目前の人気ポイ活アプリ「トリマ」を運営している。トリマから得られる人流データとリサーチデータ、そして地理空間データをかけ合わせて、社会課題の解決を目指している。

今回のグループ会社化により、ジオテクノロジーズの地理空間データや人流データと、Geoloniaの位置情報基盤や国や自治体等への導入・運用ノウハウをかけ合わせ、都市計画やスマートシティの領域を中心に、住民利便性の向上や自治体業務のDXに向けた取り組みを加速し、社会に貢献していく方針だ。

具体的には、インフラ・道路・固定資産等のデータを一元管理するなど、自治体の住民向けサービスの拡充および、自治体における業務の効率化、自動化、高度化するためのサービス拡充に取り組み、地域住民が安心して快適に暮らせるスマートシティの実現を目指す。また、国・自治体の保有データと、ジオテクノロジーズの高精度・高頻度な人流データや施設・道路などの地理空間データのほか、他の民間企業が提供するデータを組み合わせて利用できるプラットフォームの構築をGeoloniaと連携して推進していく。

ジオテクノロジーズ株式会社の代表取締役社長CEOである八剱洋一郎氏は、「今後は単なるグループ企業ということではなく、ジオテクノロジーズ社グループ全体への経営提言なども含めてGeoloniaの皆さんと連携していく予定だ」とコメント。また、株式会社Geoloniaの代表取締役社長CEOである宮内隆行氏は、「地理空間データの活用が未来社会を形成していくというビジョンを、位置情報の世界の先輩であるジオテクノロジーズ社と共有できることを喜んでいる。スマートシティの構築をより一層のスピード感で進捗させ、公共、民間への価値提供に取り組んでまいる」と述べている。