スマパン13年ぶり、原点回帰の新アルバム『Aghori Mhori Mei』
オルタナティブロック界のレジェンドバンド、ザ・スマッシング・パンプキンズが、通算13作目となるニューアルバム『Aghori Mhori Mei』をリリースした。このアルバムには、オリジナルメンバーのジミー・チェンバレン、ジェイムス・イハ、そしてビリー・コーガンが参加しており、90年代初期を彷彿とさせる強烈かつ陰影に富んだサウンドが復活している。
フロントマンのビリー・コーガンは、過去10年間精力的に創作活動を続けてきた。昨年は壮大なロックオペラ作品『ATUM』の制作を終えるや否や、すぐさま本作の作曲とレコーディングに着手した。コーガンは「ニューアルバムの楽曲を書くにあたって”故郷には二度と帰れない”という古い格言に興味をもった」と語り、過去を感傷的に振り返るのではなく、前進するための手段として1990年〜96年頃の音楽制作の手法を取り入れたという。
バンドは現在、グリーン・デイの北米スタジアムツアーに帯同しながら、単独アリーナ公演やフェス出演も行っている。秋には南米ツアーも予定されており、ライブではキキ・ウォンが新ギタリストとして参加する。
コーガンは「僕たちは36年間、このロックンロールというゲームをプレイしてきた」と語り、「このアルバムで再び故郷に帰ることができたかどうか、ファンに判断してもらいたい」と述べている。また、ジェームス・イハは「バンドのオリジナルメンバーと一緒にステージに立って演奏するのは自然な感覚だ」と語り、「僕たちは独特のサウンドを持っている」と自信を見せた。
ザ・スマッシング・パンプキンズは、これまでに全世界で3,000万枚以上のアルバムを売り上げ、数々の賞を受賞してきた。彼らの斬新で唯一無二のサウンドは、ロック、ポップ、シューゲイザー、メタル、ゴス、サイケ、エレクトロニックといったジャンルを網羅し、今なお多くのファンを魅了し続けている。