丸紅、繊維業界向け「MALOOP PROJECT」開始
2024年4月10日、丸紅株式会社は繊維業界の持続可能な発展を目指す新たなプロジェクト「MALOOP PROJECT」を開始し、そのウェブサイトを公開した。このプロジェクトは、環境に配慮した商材の開発や環境負荷の低い素材・製品のトレード、環境配慮型の事業投資等を通じて、環境課題に多角的に取り組むものだ。
「MALOOP PROJECT」は、「皆さまと共に様々な環境課題を解決し、持続可能な未来を紡ぎ続ける」というコンセプトを掲げている。その取り組み例として、Circ, Inc.の繊維のケミカルリサイクル、M-OBP、離島クローズドリサイクルなどが挙げられる。
Circ, Inc.の繊維のケミカルリサイクルでは、ポリエステル・綿の複数素材を同時にケミカルリサイクルし、ポリエステルはポリエステル繊維に、綿はリヨセル等のセルロース繊維に再生する。M-OBPは、沿岸線から50km以内の陸地に廃棄され、海へ流出する恐れのあるプラスチックごみであるOBP(Ocean Bound Plastic)の再原料化を行う。離島クローズドリサイクルでは、奄美大島で回収されたペットボトルのクローズドリサイクルによる再製品化を行う。
丸紅は、長年培ってきた事業開発への知見とグローバルネットワークを生かし、環境と経済の両面で持続可能な社会の実現と新しい価値の創出を目指す。新たに公開したウェブサイトでは、プロジェクトのコンセプト、目指すビジョン、取り組んでいるプロジェクトの詳細等を紹介している。また、持続可能な社会の実現に向けた丸紅の取り組みや、関連する最新情報も随時更新していく。
「MALOOP PROJECT」を通じて、丸紅は環境配慮型ビジネスの新たな可能性を探求し、地球環境の保全、持続可能な発展に積極的に貢献することを表明している。