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あしなが高校奨学金、採用者が過去最多の2196人に 新支援金創設も発表

一般財団法人あしなが育英会は、月額3万円を給付する「あしなが高校奨学金」の2026年度採用者が過去最多の2196人になったと発表した。同会が8月に実施した調査では、物価高の影響で高校奨学生の21.5%が進学断念を検討している実態などが明らかになっている。深刻な状況が続く中、同会は新たな支援制度「中学校進学支援金」を創設するほか、10月には全国で「第112回あしなが学生募金」が実施される予定だ。

奨学生採用が過去最多に、背景に物価高と実質所得の減少

高校生人口が減少する中、あしなが高校奨学金の2026年度採用数は2196人(申請数3448人、採用率63.7%)に達し、過去最多となった。採用実績は2024年度が1538人(採用率44.1%)、2025年度が1878人(採用率58.4%)と推移している。

奨学金ニーズが高まる背景を探るため、同会が8月に全高校奨学生の保護者を対象に実施した調査(回答2735件、回答率59.6%)によると、就労中の保護者の平均所得は178.1万円で、2021年の調査時から横ばいとなっている。物価上昇を加味した実質所得は5年間で約20万円減少しており、家賃の滞納率は前年より5.2ポイント上昇した。さらに、21.5%が物価高の影響で進学を断念(検討を含む)している実態が示された。

新たに「中学校進学支援金」を創設

調査結果などをふまえ、同会は新支援制度として「中学校進学支援金」を創設する。困窮している病気・災害・自死で親を亡くした、または親に障がいがある小学校6年生を対象に、2027年4月の中学校進学前(2月)に1人あたり5万円を1回限り給付する。支援金をきっかけに接点を持ち、継続的な体験機会や支援情報の提供にもつなげるとしている。

募集人数は400人で、募集期間は2026年10月1日~11月13日正午まで。あしなが育英会ウェブサイトから申し込みを受け付ける。

10月に全国で「第112回あしなが学生募金」を実施

物価高に直面する遺児らを支えるため、あしなが大学奨学生らが中心となる学生団体「あしなが学生募金事務局」(事務局長:金井優佳=日本女子大学4年)は、全国47都道府県の約120か所で「第112回あしなが学生募金」を実施する。

街頭募金で集まった寄付は全額、日本国内の病気・災害・自死遺児と親に障がいがある子どもの奨学金(中学校進学支援金を含む)としてあしなが育英会に寄付される。

日程は2026年10月17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)で、実施場所により一部日程のみ開催される。

団体概要

  • 団体名:一般財団法人あしなが育英会
  • 設立:1993年4月
  • 会長:村田 治
  • 本部:東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館本館4F

本記事は一般財団法人あしなが育英会の発表をもとに作成。

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