日鉄興和不動産とJDSC、次世代ウェルネス住宅の実証実験を開始へ
日鉄興和不動産株式会社が運営する総合研究所「Future Style総研」と株式会社JDSCは、健康や暮らしのデータを活用した「次世代ウェルネス住宅『SumuWell(スムウェル)』」の実現に向けた実証実験を開始します。2030年の事業化を見据えた取り組みで、住まいに設置したIoTセンサー等を通じて健康状態や不調要因の可視化を検証します。本実証実験は、国土交通省の「令和8年度サステナブル建築物等先導事業(次世代住宅型)(次世代住宅プロジェクト2026)」に採択されています。
実証実験の背景と狙い

世界では健康寿命の延伸や未病予防を目指す「Longevity(長寿)」が潮流となっており、2026年のCESでも主要テーマの一つとなるなど、住宅や家電、AIが連携して健康を支える動きが広がっています。
Future Style総研が2017年から2023年まで実施した「単身男女のマンション志向性・ライフスタイル調査報告書」によると、20~40代男女が抱える将来の不安として「ずっと健康でいられるか」が2017年以降7年連続で1位となりました。また、2024年実施の「単身世帯の幸福度に関する調査レポート」では、30代単身男女の幸福度と関連する要因の一つに「身体的健康」が挙げられています。

健康状態の把握は人間ドックや健康診断など特定の1日の確認にとどまりがちで、各種デバイスのデータを統合・分析する取り組みは十分に進んでいない現状があります。そこで、住まいの中で自然に取得できるデータを統合・分析し、一人ひとりに合わせた健康支援の実現を目指すとしています。

第一弾実証実験における3つの検証内容
第一弾の実証実験は、若年層の単身者5世帯を対象に約半年間にわたって行われます。住まいに設置したセンサーやアンケートなどのデータを活用し、以下の3点を検証します。
- 分析に活用できるデータを日常生活の中で継続的かつ安定的に取得できるか
- 住宅から得られる多様なデータとアンケートやウェアラブル機器のデータとの関係性を分析し、健康状態を可視化できるか
- 睡眠、食事、運動、心理状態などのデータを掛け合わせ、不調の背景にある要因を可視化できるか
実証実験の概要
- プロジェクト名称:SumuWell(スムウェル)
- 実施期間:2026年10月~2027年3月(予定)
- 対象:日鉄興和不動産株式会社が運営・管理する賃貸住宅に居住する若年層の単身者5世帯
- 実施内容:対象住戸に各種センサーを設置し、健康や暮らしのデータを収集および分析することで、日常生活の中で健康状態を可視化し、不調の背景にある要因を推定できるのかを検証する
参画機関と役割
本プロジェクトには、複数の企業や有識者が参画しています。
- Future Style総研(日鉄興和不動産株式会社):共同事務局、実証企画・構想、運営
- 株式会社JDSC:共同事務局、実証設計・AI分析、事業化に向けた健康推定モデルの構築
- パナソニック株式会社:AIカメラ付き冷蔵庫およびデータの提供
- パナソニックハウジングソリューションズ株式会社:排泄センシング機器「トイレポ」およびデータの提供
- シャープ株式会社:スマートミラーおよびデータの提供
- Butlr Technologies Inc.:居室センサーおよびデータの提供
- ライフログテクノロジー株式会社:食事記録アプリ「カロミル」およびデータ提供
- 象印マホービン株式会社:水分摂取量計測機器およびデータ提供
- 近藤克則氏(千葉大学予防医学センター特任教授、一般財団法人 医療経済研究・社会保険福祉協会 医療経済研究機構 研究部長):実証設計支援・エビデンス構築
- 越塚 登氏(東京大学大学院情報学環 教授):実証設計支援・エビデンス構築
共同事務局の概要
Future Style総研
- 設立:2025年4月1日
- 運営:日鉄興和不動産株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三輪 正浩)
- URL:https://futurestylesoken.jp/
株式会社JDSC
- 本社:東京都文京区
- 代表取締役:加藤 エルテス 聡志/佐藤 飛鳥
- URL:https://jdsc.ai/
本記事は日鉄興和不動産株式会社および株式会社JDSCの発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



