OptQCが東京都の補助金に採択 西池袋に光量子コンピュータ新拠点を整備へ
光量子コンピュータの研究開発を手掛けるOptQC株式会社は、東京都が実施する「新産業創出に向けた企業立地支援補助金」において、研究開発拠点整備事業の補助事業者として採択された。
同社は現在の開発拠点である東京都豊島区西池袋の「IT tower TOKYO」を増床および新フロア確保により拡張し、研究・開発・ビジネスを一体で推進する垂直統合型拠点を整備する。
新拠点整備の背景と狙い
東京都が2026年度に新設した「新産業創出に向けた企業立地支援補助金」は、AI・半導体・量子コンピュータ・核融合など波及効果の高い産業を対象に、研究開発拠点や経済安全保障に資する生産拠点の整備を支援する制度である。
OptQC株式会社は現在、IT tower TOKYO 15階に拠点を構えて光量子コンピュータの実機開発や検証を進めている。一方、2026年7月に稼働を開始した同社の国産光量子コンピュータ1号機「MoQuren(モクレン)」は、茨城県つくば市の産総研 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)に設置されており、拠点間の移動や一体的な連携体制の構築が求められていた。
整備計画と拠点の機能
今回の採択により、既存の15階フロア(ハードウェア層:光学実験・電気制御)を増床するほか、同ビル23階に新たなフロア(ソフトウェア層:理論・共創・社会実装)を確保する。実機の試作・検証結果を理論、制御、ソフトウェア、顧客ユースケースへ即座に反映できる拠点を構築する方針だ。
また、G-QuATや外部データセンターとは、NTTが推進する高速光通信基盤「IOWN」で接続する。新拠点の延床面積は1,225㎡で、2027年1月の竣工、2027年2月の操業開始を予定している。
実用化に向けた体制強化
代表取締役CEOの高瀬 寛は、光量子コンピュータの実用化にはハードウェアの進化とソフトウェアや産業ユースケース開拓を並行して進めるアプローチが不可欠とした上で、拠点の拡張により研究者やエンジニア、ビジネスパートナーが一つの拠点に集い、試作と検証を即座に回せる体制が整うと述べている。

制度および会社概要
新産業創出に向けた企業立地支援補助金の概要は以下の通り。
- 名称:新産業創出に向けた企業立地支援補助金
- 実施主体:東京都
- 補助内容:研究開発拠点または生産拠点の整備費用等を補助(最大50億円、フロア貸し区分では最大10億円)
- 公式サイト:https://shinsangyo-ricchishien.metro.tokyo.lg.jp/
OptQC株式会社の概要は以下の通り。
- 会社名:OptQC株式会社
- 所在地:〒171-0021 東京都豊島区西池袋3-28-13 IT tower TOKYO 15階
- 代表者:代表取締役CEO 高瀬 寛
- 設立:2024年9月2日
- 事業内容:光量子コンピュータの研究・開発・提供
- URL:https://www.optqc.com/
本記事はOptQC株式会社の発表をもとに作成。
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