看護師の7割超が転職後にギャップ実感、退職検討の契機に レバウェル看護調査
レバウェル株式会社が運営する看護職向け求人・転職サービス「レバウェル看護」は、外部調査機関に委託し、全国の転職経験のある看護師515名を対象に実施した「看護師の転職後の職場定着に関する実態調査」の結果を発表した。調査によると、転職経験のある看護師の7割超が入職前の想定とのギャップを感じており、そのうち7割以上が退職や退職検討につながったと回答した。また、入職前に知りたかった情報があったものの、選考への影響を懸念して確認できなかった実態も明らかになっている。




7割超が入職後にギャップを実感 退職や検討の要因にも



直近の転職時に入職前の想定とのギャップを感じたかという質問では、「大きなギャップを感じた(29.5%)」と「ある程度ギャップを感じた(44.7%)」を合わせ、7割超がギャップを感じていた。年代別では、20代~40代の約8割がギャップを感じたのに対し、50代では61.8%にとどまった。


ギャップを感じた内容は「人間関係・職場の雰囲気(64.1%)」が最多で、次いで「業務量・忙しさ(49.5%)」「仕事内容・担当業務(48.2%)」が続いた。また、ギャップがその後の就業に与えた影響については、「退職するきっかけになった(42.1%)」「退職を検討するきっかけになった(29.6%)」を合わせ、71.7%にのぼった。
67.8%が事前情報を希望 約3割は選考への影響を懸念
入職前に「もっと知っておきたかった」情報について聞いたところ、「かなりあった(20.4%)」と「ややあった(47.4%)」を合わせて67.8%が存在すると答えた。具体的には「業務量・忙しさ(45.8%)」「人間関係・職場の雰囲気(43.8%)」「給与・昇給の実態(42.7%)」が上位を占めた。

十分に確認できなかった理由としては、「求人票や公式サイトなどに掲載されていなかった(41.5%)」が最多となった。次いで「選考への影響を気にして、質問できなかった(28.1%)」が約3割となり、選考中に質問しづらい心理的なハードルの存在が示された。
入職前に転職先について確認できていた情報全体では、「休日・休暇・シフト(55.0%)」や「給与・昇給の実態(54.8%)」といった条件面が上位となった。
一方で、入職後に「全く感じなかった」「あまり感じなかった」と回答したギャップを感じなかった層(n=133)は、「大きなギャップを感じた」「ある程度ギャップを感じた」と回答したギャップを感じた層(n=382)に比べ、「福利厚生」「賞与の支給条件」などの待遇面や「職場の設備・環境」について、入職前に確認していた割合が高い結果となった。
レバウェル株式会社の小西東取締役社長は、日本看護協会の「2025年 病院看護実態調査報告書」において既卒採用者の離職率が16.1%と新卒採用者の8.4%を上回っている点に触れ、「転職前に知りたい情報と実際に得られる情報の差を埋めることが、入職後のギャップを減らし、定着につなげるうえで重要」としている。
調査概要
- 調査対象:全国の転職経験のある看護師
- 調査時期:2026年9月4日~9月7日
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答者数:515名
- 調査主体:レバウェル株式会社
- 調査委託先:マクロミル株式会社
本記事はレバウェル株式会社の発表および日本看護協会「2025年 病院看護実態調査報告書」をもとに作成。
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