エマルションフローテクノロジーズ、環境省の環境スタートアップ研究開発支援事業に採択
株式会社エマルションフローテクノロジーズ(EFT)は、環境省が実施する「令和8年度環境保全研究費補助金(イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業)」において、「流体解析によるエマルションフロー商用スケール装置のスケールアップ技術検証に関する事業」が採択されたと発表した。
本事業は、同社が2024年度に同制度のフェーズ1(フィージビリティ・スタディ、FS)として採択された事業に続くもので、2025年度に採択された環境省「PFOS等の濃度低減のための対策技術の実証事業」で得られた成果を発展させ、エマルションフロー技術の社会実装に向けたスケールアップ技術の確立を目指す。
採択事業の概要と目的
環境省では、スタートアップをはじめとする中小企業者等の研究開発支援を目的とした中小企業技術革新制度(SBIR制度)の一環として、令和3年度より「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」を実施している。環境保全に資する研究開発事業を支援することで、環境スタートアップ企業のロールモデル創出や環境分野でのビジネス創出、イノベーション促進を図ることを目的としている。
今回採択されたフェーズ2事業においてEFTは、蓄積してきた研究開発および実証成果を基盤データとして流体解析モデルを構築する。それを利用した商用装置の構造検討およびスケールアップの妥当性検証を行うことで、流体解析による大規模商用装置の設計が可能になることを目指す。
PFAS対策におけるこれまでの実証成果
PFAS(有機フッ素化合物)は難分解性を有し、環境中や体内に長期間残留することで人体への発がん性や免疫機能への悪影響が懸念され、欧米を中心にグローバルで大きな環境課題となっている。飲料水や地下水、産業排水などに含まれるPFASへの対応が求められる中、EFTは独自の溶媒抽出技術である「エマルションフロー」を活用し、選択的回収・濃縮技術の開発を進めてきた。
同社は2024年度のフェーズ1(FS)においてPFAS対策分野での技術的成立性および事業化可能性を検討した。さらに2025年度には、環境省「PFOS等の濃度低減のための処理技術実証事業」において産業廃棄物処分場の実排水を対象とした実証事業を実施し、PFAS除去率99.9%以上および2,400倍濃縮を達成している。
今後の展開と出展予定
EFTは本事業を通じて商用化に向けた技術基盤を強化し、PFAS対策分野における社会実装を推進するとしている。得られたスケールアップ技術や装置設計知見は、PFAS対策に加え、レアアース・レアメタル回収、リチウムイオン電池リサイクル、水処理など、多様な分離・回収プロセスへの展開も期待されるという。
なお同社は、2026年9月16日(水)-18日(金)に東京ビッグサイトで開催される「地盤技術フォーラム2026」(土壌・地下水浄化技術展、URL: https://sgrte.jp )への出展を予定している。
会社概要
- 名称:株式会社エマルションフローテクノロジーズ
- 本社:茨城県那珂郡東海村白方7番地5
- 東京オフィス:東京都中央区日本橋兜町18-5 シーラックグループ日本橋兜町ビル 3階
- 代表者:代表取締役社長 鈴木裕士
- 公式サイト: https://emulsion-flow.tech/
本記事は株式会社エマルションフローテクノロジーズの発表をもとに作成。
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