ゲヒルンと三菱自動車、特務機関NERV災害対策車両5号機の運用を開始
ゲヒルン株式会社と三菱自動車工業株式会社は、災害による長期停電や通信網途絶時の防災情報配信継続および自治体支援を目的とした災害対策車両「特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両 5LA-GN0W(改)」を共同製作しました。「特務機関NERV災害対策車両」5号機として運用が開始されています。なお、「特務機関NERV」の名称とロゴマークは、株式会社カラーの許諾に基づき使用されています。
本計画の目的と2台体制での運用
本計画は、停電や通信障害時でも特務機関NERVの防災情報配信サービスを自力で継続すること、被災自治体の災害対策本部や避難所等へ給電や通信支援を行うこと、そして防災訓練等を通じて自治体や企業の災害対策モデルケースを提示することの3点を目的としています。
今回の5号機配備に伴い、前型の「アウトランダーPHEV」をベースとした4号機は運用を終了しました。今後は「エクリプス クロスPHEV」をベースとした3号機と、新たに配備された5号機の2台体制で運用されます。両車両は東京都千代田区に配備され、首都直下地震などの災害への備えに加え、派遣要請に応じて全国のイベントや被災地へ出動します。
車両の特長と提供される通信・給電機能
ベース車両には三菱自動車の「アウトランダーPHEV」特別仕様車「BLACK Edition」が採用されています。大容量駆動用バッテリーと100V AC電源(1500W)の給電機能を備え、停電時における照明やパソコン、携帯機器、調理器具などへの電源供給が可能です。車両運動統合制御システム「S-AWC」や7つのドライブモード、寒冷地仕様を標準装備し、悪路や積雪路などでの機動力を確保しています。
通信面では、SpaceX社の衛星通信サービス(Starlink)のアンテナを搭載し、地上通信網が途絶した環境でもWi-Fi経由のインターネット接続を提供します。また、内閣府宇宙開発戦略推進事務局準天頂衛星システム戦略室から貸与を受けた準天頂衛星「みちびき」を利用する衛星安否確認サービス「Q-ANPI」端末も搭載しており、インターネット回線とは別に避難所情報などを防災機関等へ伝達できます。
自治体との連携と今後の取り組み
ゲヒルンは2020年8月31日に神奈川県箱根町と災害時支援業務協定を締結しており、本車両も派遣対象として同町の災害対応支援に活用されます。また、三菱自動車は「DENDOコミュニティサポートプログラム」を通じて全国200以上の自治体と災害時協力協定を締結しており、災害時の電動車貸与体制を整えています。
本車両は今後、ゲヒルンの事業継続計画(BCP)の中核として運用されるほか、平時には全国各地の防災訓練や防災イベントに参加し、電動車を活用した災害対策のモデルケースを提示する予定です。
車両仕様および会社概要
特務機関NERV災害対策車両5号機の仕様は以下の通りです。
- 制式名称:特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両 5LA-GN0W(改)
- ベース車両:三菱自動車工業 アウトランダーPHEV 特別仕様車 BLACK Edition
- 給電機能:100V AC電源(1500W)
- 通信設備:Starlinkアンテナによるインターネット接続サービス、準天頂衛星システム「みちびき」衛星安否確認サービスによる通信
- 運用開始予定日:2026年9月1日 東京エリア
- 運用管理者:ゲヒルン株式会社 技術開発部 危機管理局
両社の概要は以下の通りです。
ゲヒルン株式会社
- 設立:2010年7月
- 代表者:代表取締役 石森 大貴
- 所在地:東京都千代田区九段北1-3-6 セーキビル 7F
- 事業内容:セキュリティコンサルティング、防災・気象情報の解析および情報配信など
三菱自動車工業株式会社
- 設立:1970年4月
- 代表者:取締役会長 兼 代表執行役CEO 加藤 隆雄
- 所在地:東京都港区芝浦三丁目1番21号 msb Tamachi 田町ステーションタワーS
- 事業内容:自動車および産業用エンジン等の開発・設計・製造・販売
本記事はゲヒルン株式会社および三菱自動車工業株式会社の発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



