大阪府吹田市のNPO法人ここが運営するフリースクールの生徒たちが、自ら運営するカフェ「かろーぐカフェ」を8月26日にオープンする。このカフェは、いじめや虐待、貧困、発達障がいなど様々な背景から不登校となった子どもたち20名の有志メンバーが企画し、2021年6月から60回以上営業してきた。

文部科学省によると、2023年度の不登校の子どもは過去最多の299,048名に上る。学校に行けなくなった子どもは自己否定感を抱えがちだが、カフェ運営を通して他者から必要とされる経験を積むことで自信を取り戻すことができる。

「かろーぐカフェ」では、子どもたちが自らメニュー開発から仕入れ、価格設定、接客、売上計算までを行う。NPO法人ここは、学校外の学びの場で成長するフリースクールの生徒たちの活動を広く社会に発信し、「誰もが受け入れられ自立できる」社会の実現を目指している。

夏休み明けに子どもの自殺が増加する傾向を受け、8月25日と26日の2日間、大阪市と吹田市の小中学校の夏休み明け前後にカフェを開催する。25日は「スタッフカフェ」として学生スタッフが、26日は「かろーぐカフェ」として生徒たちが運営を担当する。

NPO法人ここは2008年に設立され、現在は小学1年生から高校3年生までの約80名が在籍。不登校児童生徒の学習支援、居場所支援、就労支援などを行っており、吹田市内に4か所のフリースクールを運営している。

【イベント概要】

■イベント名：「かろーぐカフェ」、「スタッフカフェ」
■開催地：フリースクールここ淡路校【ういるも】1階カフェスペース（大阪府大阪市東淀川区菅原5-9-8）
■スケジュール
「スタッフカフェ」※フリースクールの学生スタッフによるカフェ。
8月25日13:00~15:30
「かろーぐカフェ」※フリースクールの生徒たちによるカフェ。
8月26日12:30~14:30