エンが適性検査の3年推移を分析 安定志向の上昇とギャップ耐性の低下が判明
エン株式会社は、同社が提供するオンライン適性検査「Talent Analytics」の受検データをもとに、2023年度から2025年度にかけての性格・価値観の変化を分析したレポートを発表した。延べ約45万人の学生・社会人のデータを分析したところ、キャリアの安定を求める「安定志向」が上昇する一方、「理想と現実とのギャップへの耐性」が大幅に低下している傾向が明らかになった。
安定志向や専門性を高める志向が上昇
2023年度から2025年度にかけた各項目の変化の大きさを全項目の平均的な変化幅と比較した結果、上昇した項目の中で最も変化幅が大きかったのは「安定志向」だった。その上昇幅は全項目の平均変化幅と比べて3.2倍となっている。
あわせて、特定の分野で専門性を高める「スペシャリスト」や、決めたことを粘り強くやり抜く「持続性」も上昇しており、専門性を磨きながら自分の力で安定を築こうとする傾向がうかがえる結果となった。
理想と現実のギャップへの耐性は全項目で最大幅の低下


一方で、最も大きく低下したのは「理想と現実とのギャップへの耐性」だった。これは理想どおりに進まない現実とのギャップに直面した際のストレス耐性を指すもので、低下幅は全項目の平均変化幅と比べて3.5倍となり、全項目の中で最大となった。

この「理想と現実とのギャップへの耐性」に続いて、「変革性」や「自立」の項目も低下傾向を示している。
個々の適性や価値観を見極めたアプローチが重要に

分析結果について、『Talent Analytics』企画責任者の神田堅太氏は、リスクを避けて安定を求める傾向が強まる一方で、安定の意味合いが「会社に守られる安定」から「自身が身につけた力で選び、選ばれる安定」へと広がっているのではないかとの見解を示している。

また、今回の結果は全体平均の推移であり、すべての人が一様に変化しているわけではないと指摘。全体平均値だけで一括りにするマネジメントや育成はミスマッチや早期離職、エンゲージメント低下を招くリスクがあるとし、一人ひとりの適性や価値観を正しく見極めて対話するアプローチが求められているとしている。
「Talent Analytics」は、面接や書類で見抜きづらい「知的能力」や「性格・価値観」を可視化するオンライン適性検査である。

- サービス名:Talent Analytics
- 提供元:エン株式会社(東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:越智通勝)
- URL:https://jinji-test.en-japan.com/
- 主な特徴:30年にわたる開発・運用ノウハウと300万人以上の受検データをもとに開発。スマートフォンで受検でき、面接質問ツールや採用要件定義ツール、組織内の相性可視化機能などを備える。
本記事はエン株式会社の発表をもとに作成。
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