KORTUC、がん治療薬KRC-01の乳がん国際臨床試験で目標184例の登録完了
米国カリフォルニア州に本社を置く日本発の創薬スタートアップKORTUC INC.は、開発中のがん治療薬「KRC-01」について、英国とインドで進めている乳がんの国際臨床試験における目標の184例すべての患者登録を完了しました。同試験は英国の研究機関The Institute of Cancer Research(ICR)が主導し、通常の放射線治療とKRC-01を加えた治療を比較して効果を検証しています。今後は登録した患者の治療経過を確認し、2027年に試験結果をまとめる予定です。
184例の患者登録を完了し2027年に結果をまとめる計画
KRC-01は、高知大学名誉教授の小川恭弘氏が考案した、放射線治療の効果を高めることを目指すがん治療薬です。日本国内で約1,300例の臨床経験を重ねた後、2017年に英国で初期臨床試験を開始し、乳がんを対象とした現在の後期段階の国際臨床試験へと進みました。
現在の国際臨床試験には英国6施設とインド4施設が参加しています。試験では従来の放射線治療とKRC-01を併用した治療を92例ずつで直接比較し、治療から1年後にがんが完全に消失した患者の割合を比較して治療効果を検証します。KORTUC社は、十分な効果と安全性が確認されれば、この試験結果をもとに当局承認申請に進むことが可能になるとしています。
放射線が効きにくいがんの改善を目指す技術
放射線治療は世界で年間1,000万人以上のがん患者が受けている治療法ですが、がんの中には内部の酸素が不足することで放射線が効きにくくなるものがあります。このような患者は世界で年間約150万人に上ると推定されています。
KRC-01は、この酸素が少なく放射線が効きにくい状態を改善し、放射線治療をより効きやすくすることを目指して開発が進められています。

世界の研究機関と連携し複数の臨床開発を推進
KORTUC社は2023年に本社を米国シリコンバレーに移転し、これまでに国内外から累計約65億円の外部資金を調達しました。現在は英国ICRをはじめ、The Royal Marsden、米国UC San Diego、フランスGustave Roussyなどの研究機関や医療機関と連携しています。
同社は乳がんに加え、子宮頸がんや直腸がんへの臨床開発も進めており、2027年に予定する乳がん試験の結果を次の節目として世界での承認・上市を目指しています。
KORTUC INC.の概要
- 会社名:KORTUC INC.
- CEO:松田 和之
- 所在地:214 Homer Ave, Palo Alto, CA 94301, USA
- Webサイト:https://kortuc.com/jp/
本記事はKORTUC INC.の発表をもとに作成されています。
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