ウインテスト、日本機械学会で液体レンズRYUGUの実機デモを実施
ウインテスト株式会社は、2026年9月6日(日)から9日(水)まで東海大学湘南キャンパス(神奈川県平塚市)で開催された「日本機械学会2026年度年次大会」において、液体レンズ「RYUGU(リュウグウ)」を出展した。会場では実機による公開デモンストレーションを実施した。今回の出展は、従来の光学・画像検査分野から、FA(ファクトリーオートメーション)、ロボティクス、精密機械、ドローン等を含む幅広い機械・産業分野へRYUGUの用途を拡大する取り組みの一環となる。
実機デモを通じ53件の顧客接点を獲得
同社のブースには機械工学分野の研究者や技術者、学生らが訪れ、従来の固体レンズと異なる構造や高速フォーカシング、低消費電力、無振動といった特長に対して具体的な用途や応用に関する質問や相談が寄せられた。
その結果、今後の製品評価や用途検討、技術提案等につながる可能性があるものとして、同社が有望と判断した顧客・研究機関等との接点は合計53件となった。同社は今後、これらの接点に対して個別にフォローアップを行い、サンプル評価や技術提案、共同評価等を通じて具体的な商談へつなげていく方針だ。






液体レンズ「RYUGU」の技術的特徴
RYUGUは、液体を利用した光学構造と電気制御技術により、レンズそのものを機械的に移動させることなく焦点距離を高速に変化させることができる液体レンズである。
フォーカス変化速度は約15ms(1ms=1,000分の1秒)と高速で、高さの異なる複数の対象物を撮像する場合でも、1つの光学系から異なる高さへ焦点を切り替えて撮像・画像解析するシステムの構築が可能となる。電圧駆動方式を採用しており、モーター等による機械的なレンズ駆動を必要としないため、振動がなく駆動部分の摩耗による劣化を抑えられる。さらに、フォーカシング時の消費電力は数mWと小さく、長時間動作における発熱もほとんどない。同社では1億回の動作試験を実施しており、製造ライン等で求められる長期・連続稼働への対応を進めている。
今後の事業展開と参入分野
同社は今回得られた顧客接点を評価や商談につなげ、RYUGUの早期事業拡大を図るとしている。
RYUGUは発熱や振動がない性能を生かし、量産工場の外観検査装置や産業用カメラ、各種画像センシング機器などへの応用が期待されている。今後は大口径レンズの開発完了を待って、本格的なカメラや消費電力が課題となるドローンなどのエリアへ参入していく予定だ。
日本機械学会2026年度年次大会の概要
- 開催期間:2026年9月6日(日)~9月9日(水)
- 開催場所:東海大学湘南キャンパス(神奈川県平塚市)
- 大会URL:https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jsme2026
- キャッチフレーズ:さきがけの知がつなぐ、機械工学と未来社会 ―湘南から世界へ
本記事はウインテスト株式会社の発表をもとに作成されています。


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