ザスパ群馬アカデミー、VR認知機能トレーニングシステム「REZZIL INDEX」導入

ザスパ群馬アカデミーは、イングランドのプレミアリーグなどで導入が進むバーチャルトレーニングシステム「REZZIL INDEX」を導入することを発表した。これはJリーグクラブとしては初の試みとなる。

REZZIL INDEXは、イングランドのマンチェスターを拠点とするVRソフトウェア会社REZZILが開発したシステムで、仮想現実内でのトレーニングやゲーム分析のために、プレミアリーグの多くのクラブやその他のリーグ、様々なスポーツで広く使用されている。

このシステムを導入することで、ザスパ群馬アカデミーでは、サッカー選手に必要な「認知・予測・判断」の速さと正確性を向上させることを目的としたトレーニングが可能になる。現実世界では実施が難しい様々なドリルを通じて、選手の認知能力向上をサポートするという。

ザスパ群馬アカデミーでは、各年代の選手の特性を理解し、選手の成長のために関わり続け、より高い「個」を育て、将来TOPチームで活躍できる選手の育成を目指している。そのためには、日々のトレーニングで身につけた技術やフィジカルを発揮するために、「認知・予測・判断」の速さと正確性の向上が必要だと考えている。

REZZIL INDEXを独自のIDP(Individual Development Plan:個別育成計画)に組み込むことで、フィジカル的な負担を軽減しながら、仮想現実の中で認知能力を伸ばすことが可能なトレーニングドリルを取り入れ、より良い選手の育成に取り組んでいく方針だ。

また、VRを利用することで省スペースでの認知トレーニングが可能なことから、GCCザスパークに常設し、地域の人々に利用してもらうことや、企業のオフィスに持ち込み、運動機会を提供するなど、サッカーを通じた健康増進にも貢献できる仕組みを構築していく予定である。

ザスパ群馬アカデミーダイレクターの上釜広行氏は、「IDPの中にVRトレーニングを取り入れることにより、選手が持っている能力を引き出すきっかけにもなり、数値化することによって選手自身がチャレンジできる指標にもなると考えている。また、選手だけではなく、客観的なデータを取得することにより、指導者側も質の高いコーチングが可能になることを期待している」とコメントしている。