メディカルユアーズと住友商事が資本業務提携、薬局DX推進へ
株式会社メディカルユアーズは、日本を代表する大手総合商社の住友商事株式会社と資本業務提携を締結した。両社のシナジー効果により、薬局DXを強力に推進していくという。
メディカルユアーズは日本初のロボット薬局を開発・導入し、薬剤師を単純な調剤業務から解放することで、調剤ミスゼロ、待ち時間ゼロを実現してきた。一方、住友商事は関東を中心に約250店舗のドラッグストア「トモズ」や老舗の保険調剤薬局「薬樹」を傘下に持ち、ドラッグストアおよび保険調剤薬局事業に注力している。
今回の提携により、メディカルユアーズの代表取締役社長には住友商事の吉田圭吾氏が就任し、取締役には濱島亮輔氏が就任する。これまで代表取締役社長を務めていた渡部正之氏はファウンダー兼最高顧問となり、メディカルユアーズロボティクスとメディカルユアーズ総合研究所の事業に専念する。
提携のメリットとして、関西圏での地域包括ケアシステムの構築、調剤自動化による薬局DXの推進、ロボティクス事業の資金調達、住友商事グループ全体へのロボット導入、薬局業界全体の調剤自動化に対する機運向上、医療費削減効果などが挙げられる。
渡部氏は「今後10年で医療DXは一気に進むと予想される。調剤業務の規制緩和を機に、薬剤師の既得権のあり方を抜本的に見直し、より価値の高い業務に挑戦しなければならない」とコメント。自身の発明したロボット薬局の特許を用いて、日本の薬局DXを推進していく考えを示した。