ソリマチ、ベトナムで農協向けクラウドサービス展開

ソリマチ株式会社(東京都千代田区大手町)は、ベトナム全国の農協を通じて、日本で培った農業会計クラウドサービスと生産管理クラウドサービスの提供を開始することを発表した。ソリマチグループは、農業会計ソフト「農業簿記」の販売を中心に事業を展開しており、ベトナム政府機関と連携して、ベトナムの農業DX推進に協力することで合意した。

ベトナムは農業大国でありながら、生産コストが過大で品質が低いために農産物が安くしか売れず、農家の生計向上に結び付いていないという課題がある。そこでソリマチグループは、「会計クラウド(WACA)」と「生産履歴管理クラウド(facefarm)」を活用し、農協の持続可能な経営や農協DXの推進などの課題解決をベトナム政府機関に提案した。

2024年4月10日には、ソリマチグループの反町社長がベトナム農業農村開発省のトラン・タン・ナム副大臣と会談。ソリマチグループの支援、特に会計クラウドや生産履歴クラウドの研修に対する支援を評価され、農業農村開発省が進めるプロジェクトへの参加協力を要請された。また同日、ベトナム協同組合の日78周年記念セミナーに参加し、ソリマチグループの取り組みを発表した。

これらの活動は、ソリマチグループがベトナム農業のDX推進に積極的に関与し、農業協同組合の持続可能な経営と農産物の品質向上に貢献するためのものである。今後も政府機関と連携して全国展開を行っていくとのことだ。