厚木市消防本部、救急情報共有システムを2026年10月20日より本格運用開始へ
厚木市消防本部と連携医療機関において、2026年10月20日よりTXP Medical株式会社が提供する傷病者情報共有システム「NSER mobile」の本格運用が開始されます。救急隊が現場のタブレット端末(iPad)で収集したバイタルサインや写真、病歴などの傷病者情報をデジタルプラットフォーム経由で医療機関へリアルタイムに共有し、早期受入体制を確立します。音声テキスト化と生成AI(LLM)による自動入力・マッピング機能も救急現場に導入し、隊員の記載負担軽減と迅速な医療機関照会を両立させる次世代の救急DX基盤の構築を目指します。
導入の背景と課題


厚木市消防本部では、救急出動件数の高止まりや多様化する現場対応のなか、入電から医療機関収容・受入決定までの時間短縮と救急隊の業務負担軽減が課題となっていました。
従来の電話や紙帳票を中心とした情報伝達からデジタルデータを活用したリアルタイム共有へと移行することで、搬送時間の短縮と適切な早期治療の開始を実現するために「NSER mobile」の導入を決定しました。
音声認識と生成AIを活用した機能と特長
厚木市における導入では、救急隊員がiPadのマイクに向かって傷病者の状況を口頭でサマリー報告(音声入力)すると、音声テキスト化と生成AI(LLM)技術が連動します。発話内容から生成AIが文脈を判別し、主訴・現病歴・既往歴などの該当項目へ自動で分類・整理(マッピング)して入力するため、移動中や処置中であっても手入力なしで正確な記録作成が可能となります。
また、救急現場で取得した患者情報、バイタルサイン、静止画・動画等をリアルタイムで医療機関へ共有することにより、受入病院側でのスムーズな受入れ準備および初期診療への迅速な移行を可能にします。
期待される効果と厚木市消防本部のコメント
本システムの導入により、救急搬送時間の短縮、救急隊および医療機関における事務・確認作業の削減による業務効率化、現場から病院までのデータ共有による質の高い救急医療の提供といった効果が期待されています。
厚木市消防本部 救急救命課の臼井 玲路氏は、市内の令和7年中の救急出動件数が14,978件に達して過去最多を記録したことに触れ、「県内でも先進的な取り組みとして、生成AI機能を搭載したシステムを導入いたします。これにより、現場での文字入力作業を大幅に削減し、救急隊員が傷病者への処置や対応により集中できる環境を整えます。1分1秒を削り出すことで一人でも多くの命を救うとともに、救急需要対策に努めてまいります」とコメントしています。
NSER mobileとTXP Medical株式会社について
「NSER mobile」は、救急搬送の可視化と適正化を図る統合プラットフォームで、国際標準規格である「ISO/IEC 27017」および「ISO/IEC 27018」認証を取得しているほか、日本DX大賞2025地域DX部門大賞等を受賞しています。同システムは全国89地域、1200万人以上の人口カバレッジでの運用実績を有します。
開発元のTXP Medical株式会社の概要は以下の通りです。

- 社名: TXP Medical株式会社
- 本社: 東京都千代田区
- 代表取締役: 園生智弘
- 設立: 2017年8月28日
- HP: https://txpmedical.jp/
本記事はTXP Medical株式会社の発表をもとに作成しました。
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