熊本学習支援センターの生徒たちが「明後日朝顔プロジェクト」でアートに挑戦

熊本学習支援センターの小中高生が、現代アーティストの日比野克彦氏が主催する「明後日朝顔プロジェクト」の全国会議に初参加する。7月24日、熊本市現代美術館で開催される看板製作体験に、センターの生徒約20名とスタッフ2名が参加予定だ。

明後日朝顔プロジェクトは、朝顔を育てることで地域コミュニティを育み、収穫された種を通して人や参加地域をつなぐ取り組み。センターの子どもたちは、5月に行われた種まきイベントに参加したことがきっかけで、8月2日に熊本で開催される全国会議の看板制作に携わることになった。

熊本学習支援センターは、不登校やひきこもりの小中高生に学びの場を提供する施設で、一般社団法人熊本私学教育支援事業団が運営している。2022年度の熊本県の不登校児童生徒数は6,130人と前年度より1,401人増加しており、同センターは日本財団の助成を受けて、子どもたちの居場所づくりに取り組んでいる。

集団体験が不足しがちな不登校の子どもたちが、全国規模のプロジェクトに参加することで、自己肯定感の向上や集団体験の不足解消を目指す。また、美術館での活動を通して、芸術への興味関心を広げることも狙いだ。

センター代表の仙波達哉氏は、「様々な困難を抱えた子どもたちが安心して過ごせる『居場所』として活動していますが、この明後日朝顔プロジェクトへ参加することで、現代の子どもたちが不足しがちな地域との関わりを持てることも狙いとしています」と話している。