Dellows News

NTTスマートコネクト、製造業向けAIアバターWeb接客の実証実験を開始へ

大阪府大阪市に本社を置くNTTスマートコネクト株式会社(代表取締役社長:宮奥 健人)は、株式会社OneAIの協力のもと、株式会社東振テクニカルが運営する製品紹介サイトにおいて、AIアバターを活用したWeb接客・顧客サポートの実証実験を2026年9月8日(火)より開始する予定です。テキスト中心のWebサイトでは伝わりにくい製品の魅力をAIアバターが対話形式で案内し、商談機会の創出や問い合わせ対応の省力化に対する効果を検証します。中小製造業が直面する人手・スキル不足の解消を目指すとともに、シナリオ型AIアバター接客サービスの事業化を視野に入れています。

実証実験の背景と目的

企業のWebサイトではテキスト中心の情報提供が多く、製品の魅力が十分に伝わらずにクリック率や問い合わせ率が伸び悩む傾向があります。また、営業やサポート人材の確保が難しい中小製造業においては、問い合わせ対応や保守サポートが特定の担当者の経験に依存し、顧客接点の強化と業務効率化の両立が課題となっています。

日本商工会議所・東京商工会議所による「中小企業の人手不足、賃金・最低賃金に関する調査」(2024年2月公表、全国の中小企業2,988社が回答)では、人手が「不足している」と回答した中小企業は65.6%にのぼり、製造業でも57.8%が人手不足と回答しています。NTTスマートコネクト株式会社はこれまで培ったWeb接客手法の知見に、AIアバターとシナリオ型チャットを組み合わせ、実際の企業サイトで営業支援と顧客サポートの両面から効果を検証します。

営業支援と顧客サポートにおける検証内容

実証実験は、株式会社東振テクニカルが製造・販売する「心なし研削盤(センタレス)」(センタ穴やチャック固定を使わず、砥石・調整車・ブレードの3 点で円筒工作物の外周を高精度に研削(研磨)する工作機械)の製品紹介ページで行われます。検証内容は以下の2点です。

  • 営業支援(Web接客):製品紹介ページにAIアバター接客機能を設置し、製品理解の促進、資料請求・問い合わせへの誘導効果、商談機会の創出への効果を検証します。あわせて、AIを活用したシナリオ改善や運用最適化による工数削減効果も評価します。
  • 顧客サポート:製品トラブル発生時の一次対応や保守サポートの案内など、これまで人手に依存してきた顧客対応業務へのAIアバター活用の効果を検証し、利用者の自己解決の促進と対応負荷の軽減を確認します。

導入されるAIアバターは、静止画と数秒の動画から独自アバターを生成でき、24時間稼働や音声・テキストによる応対(多言語対応可)、ダッシュボードによるリアルタイムな効果測定といった特長を備えています。

3社による実施体制と今後の展望

実証実験の開始日は2026年9月8日(火)を予定しており、株式会社東振テクニカル「心なし研削盤(センタレス)」製品紹介ページ(URL:https://www.tohshin-inc.co.jp/grinder/)で実施されます。3社の役割分担は以下の通りです。

  • NTTスマートコネクト:実証全体の企画・サービス設計・効果検証
  • OneAI:グラフ構造化技術(情報同士のつながりを網の目状に整理し、AIの応答精度を高める技術)を用いたアバター生成・シナリオ設計
  • 東振テクニカル:実証フィールド(製品紹介ページ)の提供、現場知見の提供

NTTスマートコネクト株式会社は、本実証実験を通じてシナリオ型AIアバター接客サービスの有効性と市場ニーズを検証し、2026年度中の事業化をめざすとしています。今後は事前に用意したシナリオに加え、自由な質問(自由記述)への対応など柔軟な顧客対応の実現を検討し、多様な業界での活用可能性や、製造業の製品サポート領域における実用化を進める方針です。

本記事はNTTスマートコネクト株式会社の発表および日本商工会議所・東京商工会議所の公表情報をもとに作成しました。

アクセスランキング

今日

1週間