アクティビスト保有企業の共通項を分析 ベルーガエーアイが調査結果を公表
ベルーガエーアイ株式会社(東京都港区、代表取締役:竹内真二)は、AIエージェントによるM&A・企業価値評価プラットフォーム「beluuga.ai」を用い、国内上場企業3,690社を対象にアクティビストに保有されている企業の共通項を統計的に分析した結果を発表しました。

調査では「アクティビスト・ウォッチ」に掲載している27ファンドの大量保有報告書・変更報告書1,683件を集計し、2026年9月4日時点で5%以上を保有されている185社とその他の上場企業を26の指標で比較しています。分析の結果、アクティビスト保有との関連が最も大きかったのは企業規模(時価総額)で、次いで株主構成(実体のある単独株主の比率)、ROE、配当性向、保有現金、投資有価証券(政策保有株)に統計的関連が確認されました。
保有状況に最も関連するのは企業規模と株主構成
アクティビストに保有されている企業185社の時価総額中央値は1,123億円で、その他の企業の195億円を上回りました。時価総額別の保有率は以下の通りです。
- 100億円未満:0.7%
- 100〜300億円:3.7%
- 300〜1,000億円:7.1%
- 1,000〜3,000億円:9.1%
- 3,000億円〜1兆円:16.4%
- 1兆円以上:4.2%
時価総額を調整した上で26指標を比較した場合、最も強い関連を示したのは株主構成でした。個人・事業会社・銀行・生損保など実体のある単独株主の比率が20%を超える企業は、それ以下の企業と比較してアクティビストに保有されている調整オッズが0.37倍(25%以上では0.29倍)に低下しました。一方で15%以下の水準では、ほとんど抑止効果が見られなかったとしています。
ROEや配当性向、保有資産との関連
時価総額4区分と安定株主比率3区分で層別し、Mantel-Haenszel法により統合した調整オッズ比では、以下の特徴が確認されました。
- 現金が時価総額の10%を超える企業:1.96倍
- 投資有価証券を保有する企業:1.98倍
- ROEが8%未満の企業:1.84倍
- 配当性向40%超の企業(配当性向20%未満の企業との比較):1.82倍
ROEが8%未満の企業は8%以上の企業と比較して調整オッズが1.84倍となり、多重比較を考慮したBonferroni補正後も統計的に有意でした。また、配当性向については40%を超える企業の方が保有オッズが高い結果となっています。
株価低迷や一部の指標では有意な関連を確認できず
今回の分析において、以下の指標についてはアクティビスト保有との統計的に有意な関連が確認されませんでした。
- 株価リターン(1年・3年・TOPIX相対)
- 株価ボラティリティ
- PER
- PBR1倍
- EV/EBITDA
- 営業利益率
- EBITDAマージン
- 取締役会の人数・社外取締役比率・年齢
- 売買代金回転率
調査概要
- 対象企業:国内上場企業3,690社(ETF・REIT・PRO Market・上場廃止企業を除く)
- 対象アクティビスト:beluuga.ai「アクティビスト・ウォッチ」掲載27ファンド
- 分析対象届出:大量保有報告書・変更報告書1,683件
- アクティビスト保有企業:2026年9月4日時点で最新届出の保有割合が5%以上の185社
- 検証指標:26指標
- 分析基準日:2026年9月4日
なお、本調査は2026年9月4日時点のスナップショットによる横断分析であり、各アクティビストが株式を取得した時点の企業状態を分析したものではありません。また、「アクティビスト」はbeluuga.aiのアクティビスト・ウォッチに掲載する27ファンドを対象としており、すべての投資主体を網羅するものではないとしています。
本記事はベルーガエーアイ株式会社の発表をもとに作成しました。
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