秋田大学とNTT東日本、産学連携でローカル5G検証環境を提供

国立大学法人秋田大学と東日本電信電話株式会社秋田支店は、産学連携によるローカル5G検証環境の提供を開始した。これは、2024年2月に締結した連携協定に基づくもので、県内初の産学共同のローカル5Gを活用した検証環境の構築・提供となる。

ローカル5Gは、企業や自治体が周波数を取得でき、地域や産業の個別ニーズに応じた高度な無線環境を局所的に構築することが可能である。これにより、地域の課題解決やイノベーションの創出に大いに貢献すると期待されている。しかし、ローカル5Gを活用して新たなビジネスやサービスを創出し、社会実装させるためには、多様なプレーヤーと共同で検証する必要がある。

そのため、秋田大学とNTT東日本秋田支店は、ローカル5G検証環境を構築し、多様な産業プレーヤーとローカル5Gを活用したユースケースを共創する環境を提供する。これにより、ローカル5Gを活用した新たなビジネスやサービスの社会実装に向けた先端技術の育成が期待される。

秋田大学AI研究推進センターの開所式では、ローカル5GとAIを使った各種展示が行われる。具体的には、将来的な労働力不足に備えた無人搬送車の走行デモ、ローカル5Gとその他通信との伝送速度の比較デモ、AIを活用した自動運転バス、ロボットアーム、AMR搬送システムAI検品システムの動画紹介などが予定されている。

今後、秋田大学とNTT東日本は、ローカル5G検証環境でのパートナー企業との連携を通じて、ローカル5Gを活用したイノベーションの創出及び普及促進に取り組む。これにより、社会課題解決に対する貢献が期待される。