高専生起業のRebounder、校務DX事業で岐阜県スタートアップ支援プログラムに採択
体験型DXコンテスト「DigiTech Quest 2025」で最優秀賞を受賞した事業案をもとに設立された株式会社Rebounderが、岐阜県のスタートアップ支援事業に採択された。同社は岐阜工業高等専門学校専攻科1年に在学する奥村魁斗代表取締役が2026年2月に設立した企業で、教育機関向けデジタルサイネージ「キミテラス」の開発と運営を手がけている。同社は今後、県から約7カ月間にわたる伴走支援を受ける。
岐阜県の技術活用型スタートアップ支援事業に採択

株式会社Rebounderは、岐阜県産業イノベーション推進課スタートアップ推進係が実施する「令和8年度 技術活用型スタートアップ掘り起こし・加速化支援事業プログラム」に2026年8月4日付で採択された。同事業は技術シーズを持つスタートアップを対象としたもので、募集数は5者程度となっている。
支援期間は令和8年8月上旬から令和9年2月下旬まで。ビジネスモデル策定や協業先探索、共同研究マッチングなどを目的とした定期的な面談による事業加速化支援のほか、先輩スタートアップとの交流会や成果発表会、実践型研修(2回)が提供される。

学校の費用負担を抑えて地元企業とつなぐ「キミテラス」の仕組み
キミテラスは、教室に設置したデジタルサイネージを通じ、学校からの連絡事項と地元企業の情報を同一画面で配信する校務DXサービスである。端末は無償で設置され、機器費や設置費、撤去費をRebounderが負担するため、学校側の負担は電気代と通信費のみとなる。運営費は地元企業の広告掲載料でまかなう設計となっている。
教員はPCやスマートフォンへの音声入力で連絡事項を登録でき、AIが掲示物の体裁に整えて画面に表示する。生徒の情報はAIに渡す前にマスキング処理を行い、掲載内容は進路指導の教員が事前に確認する体制をとる。また、高校生の就職活動ルールに配慮し、求人票公開前の6月30日までは採用訴求を行わず、企業認知を目的とした情報のみを掲載する仕組みを実装している。
実証実験の実績と今後の運用予定
2026年6月1日から9月30日までの期間、岐阜県立岐南工業高等学校の電子工学科(1〜3年の各教室に計3台)で実証実験が実施された。掲載企業は6社で、6月から7月の2か月間における3台の総表示時間は914.4時間を記録した。導入校数は稼働1校、契約済1校、設置決定3校の計5校となっており、2026年10月から本運用を開始する予定としている。
Rebounderの奥村代表取締役は「学生のうちに始めたからといって、学生向けの製品にはしません。学校が本当に使えるものにします」としている。また、DigiTech Quest実行委員会で企画・運営協力を担う株式会社ウォーカーの伊東雄歩代表取締役は、在学中の学生が社会のルールに合わせて実用的な仕組みを形にした点を評価している。
会社概要
- 商号:株式会社Rebounder
- 設立:2026年2月
- 代表者:代表取締役 奥村 魁斗
- 事業内容:教育機関向けデジタルサイネージ「キミテラス」の開発・運営、AI活用の受託開発
- コーポレートサイト:https://rebounder.jp
本記事は株式会社ウォーカーの発表をもとに作成。
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