WonderfulがシリーズCで5億5000万ドル調達 企業評価額50億ドルに
Wonderfulは、シリーズCラウンドにおいて5億5,000万ドルの資金調達を完了した。今回の資金調達により、同社の企業評価額は50億ドルとなった。調達した資金は、プロダクト開発の加速、グローバルでの導入支援チームの拡充、拡大する企業のAI OS需要への対応に充てられる。
資金調達の概要と事業展開の加速
今回のラウンドはInsight Partnersが主導し、Salesforceのほか、既存投資家であるIndex Ventures、IVP、Vine Ventures、9Yards、Bessemer Venture Partnersが参加した。
同社は2026年3月のシリーズB以降、事業展開を世界35以上の市場へ拡大し、従業員数は世界で650名規模となっている。同社CEO兼共同創業者のBar Winkler氏は、クラウドプラットフォームと同様にAI Operating Systemがあらゆる企業の基盤になっていくとの見解を示し、今回の資金調達を通じてより多くの企業の変革を支援していくとしている。
全社規模のAI活用を統合する「Wonderful AI OS」
同社が提供する「Wonderful AI OS」は、企業全体のAIエージェント、ワークフロー、AIネイティブアプリケーション、企業コンテキスト、各種インテグレーション、ガバナンスされた実行環境を統合・連携するオペレーティングレイヤーである。
オープンかつモデル非依存の設計で既存のテクノロジースタックとの互換性を備えており、主に以下のプロダクト群で構成されている。
- 複雑なエンドツーエンドのプロセスを自動化するマネージドワークフロー
- 従業員の業務や意思決定を支援するプロダクティビティエージェント
- 既存のレガシーソフトウェアを補完、または置き換えるAIネイティブアプリケーション
- 企業の顧客対応や成長を支援する対話型AIエージェント
これらは個別での導入に加え、共通のガバナンスやセキュリティ、オーケストレーションのもとで同一ワークフロー内に組み合わせて活用することも可能としている。
柔軟な導入を支援するモジュール設計と体制
CTO兼共同創業者のRoey Lalazar氏は、企業がAIネイティブになるために既存システムをすべて置き換える必要はないとし、AI OSをモジュール型かつオープンな設計にしたと述べている。
導入にあたっては、各国のフォワードデプロイドエンジニア(FDE)が顧客企業のチームと連携して最初のユースケースを本番環境へ導入し、その後ノウハウを移管することで、企業自身が自立して構築・運用できる体制づくりを支援する。また、オンプレミスを含む多様なクラウド環境への導入に対応している。
関連企業概要
Wonderful
- 設立:2025年
- 事業内容:大企業向けAI OSの提供、AI導入支援
- 展開地域:世界35以上の市場
- 出資元:Insight Partners、Index Ventures、IVP、Vine Ventures、9Yards、Salesforce、Bessemer Venture Partners ほか
- 公式サイト:www.wonderful.ai
Insight Partners
- 事業内容:高成長のテクノロジー、ソフトウェア、インターネット企業を対象とするグローバル投資会社
- 本社所在地:米国ニューヨーク(ロンドン、テルアビブ、サンフランシスコ・ベイエリアにも拠点を展開)
- 運用資産:900億米ドル超(2025年12月31日時点)
本記事はWonderfulの発表をもとに作成
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