Dellows News

製造業の約6割が酷暑対策と化学物質管理の両立に課題 Dynagon調査

化学物質の安全データシート(SDS)関連サービスを手掛ける株式会社Dynagonと、医療機器などを展開する日本シグマックス株式会社は、製造現場における酷暑対策と化学物質管理の両立に関する合同記者発表会を開催しました。発表会では、Dynagonが製造業の安全管理担当者を対象に実施した実態調査の結果が公表されました。調査によると、約6割の企業が酷暑対策と作業者の化学物質対策の両立に難しさを感じている実態が明らかになりました。

約61.8%が酷暑対策と化学物質管理の両立に難しさを実感

製造業144社を対象としたアンケート調査によると、夏季の化学物質取扱作業において「酷暑・熱中症対策」と「化学物質から作業者を守るための対策」の両立に「難しさを感じる」と回答した企業は約61.8%に上りました。

具体的な課題としては、「化学物質から作業者の身を守るための防護服が熱中症の要因となってしまうこと」(35件)や、「粉塵や人体に有害な揮発性物質を扱う作業現場において、ファン付き防護服やスポットクーラーを使用することができないこと」(24件)などが挙げられました。

8割超の企業が明確な判断基準を持てず現場で苦心

酷暑時の化学物質取扱作業における対応方法や判断基準について尋ねたところ、「決まっている」と回答した企業は全体の約16.7%にとどまりました。これに対し、「ケースごとに現場で判断している」が約48.6%、「明確な方法がなく、試行錯誤している」が約34.7%となり、合わせて約83.3%の企業が明確な対応方法や判断基準を持てていない現状が浮き彫りとなりました。

各社の対策としては、全館空調や作業の機械化といった抜本的な取り組みを行う企業がある一方、作業者の装備による対応や暑さ指数(WBGT)の計測といった小規模な対応にとどまる企業や、特に対策を行っていない企業もみられました。

適切な酷暑対策を提示する機能の実装や冷却ウェアの提案

調査結果を受け、Dynagonの坂本晋悟代表は、自社が提供するSDS管理クラウドサービス「スマートSDS」において、現場で扱われる化学物質に応じた適切な酷暑対策を提示する仕組みを2027年夏までに実装していく展望を示しました。同サービスは厚生労働省が実施する「SDS電子化補助金」の2026年度対象システムに認定されています。

また、日本シグマックスのウェルネス事業部の大島氏は、ファンを用いずペルチェ素子と水冷機構で体温を下げる自社製品「メディエイド アイシングギア ベスト2」を紹介し、大規模な空調設備を導入できない現場でも対策を両立できる手段として活用を呼びかけました。

調査概要および発表元情報

実施された調査の概要および株式会社Dynagonの概要は以下の通りです。

  • 調査名称:夏季の化学物質取扱現場に対する暑熱対策の実態調査
  • 実施時期:2026年8月13日〜25日
  • 調査対象:製造業にて安全管理業務に携わる担当者
  • 有効回答数:144社144名
  • 調査方法:WEBアンケート調査

株式会社Dynagon概要

  • 所在地:東京都品川区上大崎2丁目13-45 トラスト・リンク 第Ⅲビル 3階
  • 代表取締役:坂本 晋悟
  • 設立:2023年5月15日
  • 事業内容:化学物質管理ソフト「スマートSDS」の開発・販売

本記事は株式会社Dynagonの発表をもとに作成しています。

アクセスランキング

今日

1週間