Mobileye、2026年乗用車ADASカンパニー・オブ・ザ・イヤーに選出
先進運転支援システム(ADAS)および自動運転技術を手がけるMobileyeは、市場調査・コンサルティング会社Frost & Sullivanが選定する「2026年 グローバル乗用車ADAS カンパニー・オブ・ザ・イヤー」に選出された。安全性を重視したシステム設計や先進的な技術力、スケーラブルなアーキテクチャに加え、実環境での検証実績や自動車メーカー(OEM)への幅広い導入実績が高く評価されたとしている。
EyeQ6基盤のスケーラブルな構成とREMによる地図データ
Mobileyeは共通のEyeQ6プロセッサアーキテクチャを基盤とし、高性能向けのEyeQ6 Highとコストを最適化したEyeQ6 Liteを展開している。これにより、基本的な安全機能を備えたBase ADASから、クラウド連携型のCloud-Enhanced ADAS、360度認識のSurround ADAS、高度な自動運転システムであるSuperVisionやChauffeur、次世代のDriveまで、OEMの要件に応じた段階的なソリューションを提供する。Surround ADASプラットフォームは複数の大手OEMに採用されており、世界で数千万台規模の車両への搭載が計画されている。
また、走行車両から得られる道路情報を活用して高精度地図を構築・更新する技術「Road Experience Management(REM)」も同社の強みとなっている。世界で700万台を超える車両(米国単体では200万台)からデータがアップロードされており、固定インフラへの依存を低減させながら認識機能や位置特定を支えている。
安全性重視のシステム設計と多様な環境での検証
Mobileyeの自動運転システムは、不合理なリスクの排除と、人間が運転する車両と比較した全体的な危害の低減という2つの基本目標に基づいている。車間距離や優先関係などを数理的に定義する安全モデル「Responsibility-Sensitive Safety(RSS)」に加え、ISO機能安全やSOTIFなどの国際安全標準を組み合わせ、サブシステムによる冗長性を確保した設計を採用している。
さらに、成熟市場にとどまらず、インド、ベトナム、タイ、南米、アフリカなど、道路環境や交通状況が複雑な地域でも技術の検証と展開を進めている。標準化されたインフラに依存しない適応能力が、先進国と発展途上国の両市場における競争力として評価された。
2025年の業績と2027年に向けた量産計画
Mobileyeの2025年売上高は前年比15%増の18億9,400万ドル、営業活動によるネットキャッシュは2024年比51%増の6億200万ドルを記録した。同社はChauffeurなどの高度な自動運転システムやイメージングレーダーの開発を進めている。
また、米国の大手自動車メーカー向けに、EyeQ6Lへドライバーモニタリングシステム(DMS)を統合する量産プログラムを獲得しており、2027年の量産開始を予定している。複数の車種やモデルイヤーにわたり数百万台規模への展開が計画されている。
企業概要
- 企業名:Mobileye(NASDAQ: MBLY)
- 創業:1999年
- 累計実績:EyeQテクノロジー搭載車両は2025年末時点で世界累計2億3,000万台超
- 主な技術:REM、Imaging Radar、Compound AI
- 資本関係:2022年にNASDAQ上場。Intelが株式の過半数を保有
- 公式サイト:https://www.mobileye.com
本記事はMobileyeの発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



