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藤田医科大の深部がん探索研究が承認 住友重機械の装置で合成した薬剤活用

藤田医科大学による「深部がんに対する18F-FBPAの取り込み能に関する探索研究」が、同大学の認定臨床研究審査委員会に承認されました。本研究は住友重機械工業の研究用合成装置を用いて合成された診断薬を使用する特定臨床研究で、腫瘍診断の有用性を評価します。将来的には、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)による深部がん治療への活用も期待されています。

深部がんに対するPET診断薬の有用性を検証

承認された研究は、横隔膜より下の腹部に病変があり、従来の画像診断では悪性腫瘍と非腫瘍性病変の判別が難しい症例を対象としています。

研究では、BNCTで使用されるボロノフェニルアラニン(BPA)をフッ素18で標識したPET診断薬「18F-FBPA」を用います。PET/CT検査で得られたSUV値(薬剤の組織への集積度合いを表す半定量値)などの定量指標を評価し、病理学的診断などを基準として診断における有用性を検証するとともに、深部腫瘍に対する新たな治療選択肢の確立を目指します。

住友重機械工業の合成装置を活用しBNCT発展へ

本研究で使用される18F-FBPAは、住友重機械工業製の研究用合成装置「MPS200FBPA」を用いて合成されます。18F-FBPAはBNCTで用いられるホウ素薬剤(BPA)と同様の体内分布を示すことが期待されており、研究結果は将来的なBNCTによる深部がん治療の実現に向けた有効活用が見込まれています。

住友重機械工業は2024年12月に学校法人藤田学園らと深部がん治療の研究開発推進に関する覚書を締結し、2026年1月にはBNCT治療システムおよび線量計算プログラムの導入契約を締結しています。同社は研究の円滑な実施に向けて藤田医科大学に協力していく方針です。

探索研究の概要

本研究の概要は以下の通りです。

  • 対象疾患:横隔膜より下の腹部における、悪性腫瘍と非腫瘍性病変の画像診断法的鑑別が困難な病変
  • 目的:対象患者において18F-FBPAを用いたPET/CT検査で得られたSUV値などの診断精度等の定量指標を評価し、病理学的診断等を参照基準として診断上の有用性を評価する
  • 実施施設:藤田医科大学病院(愛知県豊明市沓掛町田楽ケ窪1番地98)
  • 実施期間:2026年8月6日から2028年3月31日まで
  • 治験詳細情報:臨床研究等提出・公開システム(jRCT)に掲載予定

本記事は住友重機械工業株式会社の発表をもとに作成しています。

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