藝大デザイン科出身の美術作家グループ阿○吽が本をテーマにした展覧会を11月に開催へ
東京藝術大学デザイン科出身の美術作家によるグループ「阿○吽(あうん)」は、2026年11月11日(水)から17日(火)まで、丸善・丸の内本店 4Fギャラリーで展覧会「阿○吽 画家のライブラリー」を開催します。


今回は「本」をテーマに掲げ、画家17名がそれぞれの解釈で制作した作品を展示します。会場では各作家による50号相当の大作が並ぶほか、恩師である大藪雅孝をはじめとする作家たちの特別出品も展示されます。
17名の画家が「本」を表現する独自のライブラリー
本展では、同じ「本」というテーマに対して画家ごとに異なる解釈で制作された作品が集まります。めくれない本や図鑑、閉じると本になる額、毛糸でできた本など、多彩な形態の作品が並びます。
出品作には、押元一敏による拾った紅葉を栃のように挟んだ源氏物語「夕霧」のページや、高橋祐次による物語を詰めた箱としての本を積み上げた小さな家と街、山本雅子による閉じると本の形になり本棚に並べられる額装の絵などがあります。さらに、岡部 忍による毛糸でつくった雷鳥がホッと和める居場所、阿部 穣や乗富茂美による金魚や花の「図鑑」、酒井 一による真っ白なページに黒い絵具を落として偶然がつくる図案を生かした作品なども展示されます。

多彩な素材を用いた50号の大作と特別出品
会場ではテーマ作品に加え、各作家が制作した50号相当の大作も展示されます。焦がした板やセメント、日本画の岩絵具、リトグラフ、カシュー樹脂で練ったオリジナルの絵具、レーザーカッターで切り出したパーツ、ヒビ割れを起こすクラッキングなど、日本画や洋画の区分けにとらわれない技法や素材を用いた表現が披露されます。

また、グループの原点である元東京藝術大学教授の画家・大藪雅孝(1937–2016)をはじめ、澁澤 卿、箕浦昇一の作品が各1点特別出品されます。会期中の11月15日(日)14:00からは、出品作家が制作の背景や作品への思いを語る予約不要のギャラリートークも実施されます。

美術作家グループ「阿○吽」の理念と歩み

「阿○吽」は、東京藝術大学デザイン科出身で画家・大藪雅孝の薫陶を受けた作家や、その理念を継承する美術作家たちによるグループです。「芸術の土台と骨格はデザインに在る」を理念とし、日本画や洋画の区分けにとらわれず、両洋の素材と技法を考究した自由な表現で現代の絵画を追求しています。本展は作家自らが企画および運営を行い、日頃の研究成果を発表する場となっています。

グループ名は密教の教えに由来しており、「阿」を個人の美や主張(個性)、「吽」を社会における実用性を伴う造形美術(デザインの理念)と位置づけ、その両方が相まって成り立つ美術を目指しています。2004年に藝大を退官した大藪教授の青梅のアトリエに教え子たちが集まったBBQを始まりとし、作品を持ち寄る検討会を経て展覧会へと発展しました。2013年に軽井沢ニューアートミュージアムで第1回展を開いた後、2018年以降は丸善・丸の内本店を中心に開催を重ねています。
展覧会の概要

展覧会の詳細は以下の通りです。
- 展覧会名:阿○吽 画家のライブラリー
- 会期:2026年11月11日(水)〜17日(火)
- 時間:9:00〜21:00(最終日は16:00閉廊)
- 会場:丸善・丸の内本店 4Fギャラリー(東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ4階)
- ギャラリートーク:11月15日(日)14:00〜(予約不要)
- 入場:無料
- 出品作家:阿部 穣、榎 俊幸、大西敦子、岡田博明、岡部 忍、押元一敏、片桐聖子、金丸悠児、カネコミホ、酒井 一、関 俊一、高岡香苗、高橋祐次、乗富茂美、弘田優子、堀川理万子、山本雅子(17名)
- 特別出品:大藪雅孝、澁澤 卿、箕浦昇一


本記事は阿○吽の発表をもとに作成しました。
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