日本メカケミカルが油性防錆剤の水置換性に関する比較実験結果を公開
工業用化学製品の開発や製造、販売を手がける日本メカケミカル株式会社は、油性防錆剤の性能の一つである水置換性に関する比較実験を実施しました。
金属加工の現場における切削加工や洗浄工程では、水系(水溶性)の加工液や洗浄液が使われることがあります。金属表面に水分が残った状態で油性防錆剤を塗布すると、油膜の下に水分を閉じ込めて錆の原因となる場合があり、これを防ぐ性能として水置換性が重要視されています。

鋼板を使った浸漬実験で水分の残存状態を検証
水置換性とは、金属表面の水分を押しのけて防錆油が入り込み、油膜を形成する性質を指します。今回の比較実験では、水置換性の異なる2種類の防錆剤を使用し、性能差の確認が行われました。
実験の手順は以下の通りです。
- 鋼板に水滴を20滴付着させる
- 鋼板を防錆剤に15秒間浸漬する
- 鋼板を引き上げる
- 鋼板表面に残った水滴の数を比較する
実験の結果、水置換性の低い防錆剤では鋼板表面に水滴が20滴残存したのに対し、水置換性の高い防錆剤では水滴が0滴となり、付着していた水滴が確認できない状態になりました。なお、この結果は同社が設定した条件下での比較であり、すべての使用条件で同様の結果を保証するものではないとしています。

水置換型防錆剤を取り扱う際の注意点
水置換性を備えた防錆剤は金属表面の水分を押しのけて油膜を作りますが、押しのけられた水分は防錆油の中に残ります。そのため、油槽で繰り返し使用する場合は、槽内に蓄積した水分によって防錆油の汚れや性能低下を招く懸念があります。

同社は、安定した防錆効果を維持するためには、槽内の水分量や油の状態を確認しながら定期的に防錆油を交換することが大切であるとしています。
用途に応じた製品選定と問い合わせ先
防錆剤を選ぶにあたっては、水置換性に加えて必要な防錆期間や使用環境、乾燥性、後工程などを考慮することが求められます。日本メカケミカル株式会社では「CP-10」をはじめとする水置換性を備えた油性防錆剤を取り扱っており、使用条件を再現した試験による性能確認を推奨しています。
日本メカケミカル株式会社の概要および本件の問い合わせ先は以下の通りです。
- 会社名:日本メカケミカル株式会社
- 所在地:愛知県豊川市穂ノ原3-2-23
- 担当:営業部
- TEL:0533-84-3245
- E-mail:collect@nichi-mecha.co.jp
- URL:https://nichi-mecha.co.jp/contact/
本記事は日本メカケミカル株式会社の発表をもとに作成しました。
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