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東北大学と大林組が次世代建設技術共創研究所を設置 フィジカルAIなど研究へ

国立大学法人東北大学と株式会社大林組は、2026年11月1日、東北大学タフ・サイバーフィジカルAI研究センター内に「大林組×東北大学 次世代建設技術共創研究所」を設置しました。

本研究所は、東北大学の産学連携制度である「共創研究所」制度を活用して設けられた研究拠点です。フィジカルAI、土木・建築、エネルギー、ヒト-ロボット協調、3Dコンクリートプリンター、まちづくり、法律・倫理、災害科学・復興など多様な分野の専門家が連携し、タフ・フィジカルAI技術の研究開発と社会実装、高度人材の育成、新技術の創出を一体的に推進します。

研究所設置の背景

建設業では、担い手不足への対応や安全性・生産性の向上に加え、激甚化・頻発化する自然災害への対応といった複雑化する社会課題への対応が求められています。

宮城県仙台市に拠点を置き冨永悌二総長が率いる東北大学は、困難な環境下でも安定して機能するロボットやIoTの知能、災害予防から復興までの総合的な研究基盤を有しています。一方、東京都港区に本社を置き佐藤俊美代表取締役社長 兼 CEOが率いる大林組は、BIM/CIMやデジタルツインを活用した施工管理の高度化、建設機械の自律・自動運転、防災・減災技術などの現場実装力を備えています。両者は、高度な研究力と実践的な現場実装力を結集し、研究開発から建設現場での実証・実用化、社会実装までを一体的かつ継続的に進めるために本拠点を設置しました。

今後の取り組み

研究所では、建設現場を再現する物理シミュレーション、ロボット制御、AIに関する研究を有機的に連携させ、成果を大林組の建設現場などで検証して実用化へつなげる方針です。フィジカルAIと建設技術の融合を加速し、人とロボットが高度に協働する次世代の建設現場の実現を目指します。

あわせて、東北大学の研究者・学生と大林組の技術者が知見を共有することで、社会課題を起点とする新たな共同研究を継続的に創出するとともに、成果の社会実装を進めるとしています。

共創研究所の概要

本研究所の運営体制や設置期間などの詳細は以下の通りです。

  • 名称:「大林組×東北大学 次世代建設技術共創研究所」
  • 設置場所:東北大学 タフ・サイバーフィジカルAI研究センター内
  • 設置期間:2026年11月1日~2031年10月31日
  • 運営総括責任者:金子智弥 特任教授(株式会社大林組 技術本部 部長)
  • 運営支援責任者:大野和則 教授(タフ・サイバーフィジカルAI研究センター センター長)
  • 参画企業担当者:日暮一正 特任教授(株式会社大林組 技術本部 エキスパート)
  • 参画教員:今村文彦 教授(災害科学国際研究所)、平田泰久 教授(大学院工学研究科)、山崎公俊 教授(大学院工学研究科)、桒原聡文 教授(グリーン未来創造機構グリーンクロステック研究センター)
  • 主な活動内容:タフ・フィジカルAI技術の研究開発(物理シミュレータ、ロボット、AI)、次世代を担う高度人材の育成、分野横断型の新技術・共同研究の創出

なお、「共創研究所」は東北大学が2021年4月に創設した制度で、2026年10月末時点で累計60の拠点が設置されています。また、対象とする「タフ・フィジカルAI技術」は、災害現場や極限環境、条件が定まらない屋外などでも、ロボットや自動運転車などの実体を通じて現実の環境や物理法則を認識し、頑健性と適応性を保ちながら安定して自律動作・制御する次世代のAI技術を指します。

本記事は国立大学法人東北大学および株式会社大林組の発表をもとに作成しました。

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