SMFL、企業向けパーソナライズ型SaaSの提供を開始
三井住友ファイナンス&リース株式会社は、生成AIを活用した独自の開発手法「エンタープライズ バイブコーディング」を用いた「企業向けパーソナライズ型SaaS」の発表会を11月4日に開催し、顧客向けのサービス提供を開始しました。同社は本サービスをデジタル事業の次の柱の一つに据え、デジタルサービスの売上拡大を目指します。
三井住友ファイナンス&リース(SMFL)は、約9兆円の営業資産を保有する中で、自社の課題をデジタルで解決してきた知見を顧客向けに提供してきました。2021年に外販を開始した資産管理クラウドサービス「assetforce」は200社超と有償契約を結び、400万点を超える資産データを管理しています。一方で、企業固有の操作画面や機能を個別に開発する際に要件整理や実装の時間・工数がかかる課題を解決するため、米Replit社との協業を通じて本サービスを開発しました。

本サービスは、SMFLの実践知とReplit社が提供するクラウド型開発環境「Replit」を融合させたものです。資産管理クラウドサービス「assetforce」と、生成AIと自然言語で対話しながらアプリケーションを構築できる「Replit」を掛け合わせ、両者を安全に接続する開発基盤「ADP(assetforce Data Platform)」を一体として提供します。
なお、同社が導入した「エンタープライズ バイブコーディング」は、プロンプト入力時の制御やエンジニアによる非機能要件の確定、ソースコード生成後の独自検証など、安全性と信頼性を担保する開発プロセスを整備したAI駆動開発の手法です。
実践事例と今後の展開
実践事例として、企業固有の画面や機能をADPとassetforceを基盤にReplitで開発したケースでは、従来手法で6人・約半年を要すると想定した開発を1人・1週間で実現しました。実際の開発期間や効果は、対象業務、要件、既存システムなどにより異なります。

SMFLは本サービスをデジタル事業の次の柱の一つに据え、デジタルサービスの売上規模を今後5年間で10倍へ伸ばしていく方針です。同社の今枝 哲郎 代表取締役社長は、コストと安全性を担保する手法としてエンタープライズ バイブコーディングを確立し、個別ニーズに柔軟に対応できるサービスとして提供する旨を述べています。
また、Replitの共同創業者 兼 CEOであるアムジャド・マサド氏は、アジア初のオフィス開設に触れ、AIエージェントが業務を担う「セルフドライビング・カンパニー」を未来の姿として支援していく考えを示しました。
実践知をまとめた書籍を刊行
SMFLは、業務システム開発の現場で実践してきたAI駆動開発の全体像などをまとめた書籍を発売します。
- 書名:エンタープライズ バイブコーディングの衝撃 AI駆動開発が変える企業競争力
- 著者:三井住友ファイナンス&リース デジタルラボ
- 発行:日経BP
- 発売日:2026年11月27日
- 体裁:単行 (200ページ)
- 定価:2,970円(税込)
- ISBN:978-4-296-21051-0
- Amazon購入ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/4296210513
本記事は三井住友ファイナンス&リース株式会社の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



