エンカーマス、東大IPC等の米国展開支援プログラム派遣企業に選出
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)から炭素繊維の高品質回収を手掛ける株式会社エンカーマスは、ディープテックスタートアップの米国展開支援プログラム「Global DeepFusion Tokyo Program(StartX × UTokyo IPC × TOKYO SUTEAM)」において、米国現地プログラム派遣企業10社に選出された。
本選出に伴い、同社代表取締役の若口明人氏が2026年11月より約2週間にわたって米国へ渡航する。現地パートナーの開拓や資金調達に向けたアプローチを本格的に開始する予定だ。
「Global DeepFusion Tokyo Program(StartX × UTokyo IPC × TOKYO SUTEAM)」は、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)が主催する。東大IPCは東京都文京区に本社を置き、代表取締役社長を植田浩輔氏が務める組織だ。
本プログラムは、米国市場への展開や米国企業との事業提携、米国での資金調達を目指す日本発ディープテックスタートアップを対象としている。スタンフォード大学発のアクセラレーター「StartX」と連携し、国内での事前ブートキャンプ、米国渡航までのオンラインメンタリング、米国現地での約10日間の集中プログラムを一体で提供する。
また、東京都「多様な主体によるスタートアップ支援展開事業(TOKYO SUTEAM)」において、東大IPCが令和7年度ディープテックコースの協定事業者として実施する「Global DeepFusion Tokyo」の一環として行われる。
独自の超臨界・亜臨界流体技術によるCFRP水平リサイクル
静岡県浜松市に本社を置く株式会社エンカーマスは、静岡大学および東京科学大学の研究成果を基に、独自の超臨界・亜臨界流体技術を確立したディープテックスタートアップである。
従来の熱分解法とは異なり、独自のプロセスによって難分解性樹脂のみを選択的に溶解・分離し、大幅な強度劣化を抑えながら長繊維・連続繊維の炭素繊維を回収する。これにより、バージン材と同等の設計自由度を実現し、モビリティ構造材や圧力容器など高度な強度が求められる領域への水平リサイクルを目指している。これまでにJST「早暁プログラム」や「1stRound」への採択実績を持つ。
2026年11月の米国渡航と今後の重点マイルストーン
航空宇宙やモビリティ分野などで世界的にCFRP需要が急増する一方、大半の埋立処分が課題となっている。株式会社エンカーマス代表取締役社長 CEOの若口明人氏は、航空宇宙や次世代モビリティの本場である米国市場への挑戦は極めて重要なマイルストーンであるとし、現地渡航を通じて米国の事業会社や投資家と対話を重ね、CFRP水平リサイクル技術をグローバルスタンダードへ引き上げるべく全力を尽くす意向を示している。
同社は本プログラムおよび2026年11月の米国渡航を通じて、以下の重点マイルストーンに取り組むとしている。
- 北米におけるパートナーの開拓:航空機や水素タンク等のCFRP製品の回収、およびリサイクル炭素繊維の供給先パートナー(モビリティ・航空宇宙メーカー等)との実証提携(PoC)協議
- 海外投資家とのネットワーク構築:次回資金調達ラウンドを見据えた米国現地VC・CVCとのネットワーク構築
関係組織の概要
株式会社エンカーマス
- 本社:静岡県浜松市
- 代表取締役:若口 明人
- URL:https://encarmas.co.jp/
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)
- 本社:東京都文京区
- 代表取締役社長:植田 浩輔
- 設立:2016年(東京大学100%出資の子会社)
- URL:https://www.utokyo-ipc.co.jp/
StartX
- 概要:スタンフォード大学発のスタートアップコミュニティ・アクセラレーター・フェローシッププログラム。エクイティを一切取得しないミッション型の非営利組織として運営。

本記事は株式会社エンカーマスの発表をもとに作成。
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