MCデジタル・リアルティとオプテージ、大阪彩都と中心部のDC間接続強化で連携
MCデジタル・リアルティ株式会社と株式会社オプテージは、大阪彩都エリアと大阪中心部エリアのデータセンター間における接続環境強化を目的に連携することで合意した。
MCデジタル・リアルティが大阪府彩都エリアで運営するKIXキャンパスと、オプテージのデータセンター間接続(DCI:Data Center Interconnection)サービス「Flex Dark Fiber」を組み合わせ、KIXキャンパスの利用者に対して大阪中心部の主要データセンターへの新たな接続手段を提供する。これにより、異ルートによる冗長性を確保しながら、利用用途に応じた柔軟なネットワーク構成の実現を図る。
連携の背景とデジタルインフラの課題
生成AIやクラウドサービスの普及に伴い世界的にデータセンター需要が拡大するなか、DCIサービスの重要性が高まっており、高品質・低遅延に加えて障害に強い強靭なネットワークが求められている。
日本国内ではデータセンターをはじめとする重要なデジタルインフラが首都圏に集中しており、レジリエンス向上の観点から設備の分散立地やネットワーク強靭化が課題となっている。関西圏においても、AI需要を支えるデータセンターとネットワークを一体的に整備する重要性が高まっているという。
光ファイバー網の増強と異ルート冗長構成
オプテージは、関西一円に展開する光ファイバーネットワークを基盤にデータセンター間接続サービス「Flex Dark Fiber」を提供している。同社は増加する接続需要に対応するため、彩都エリアと大阪中心部を結ぶ光ファイバーネットワークを大幅に増強する。
このネットワークを活用し、KIXキャンパス(KIX10、KIX11、KIX12、KIX13、KIX15)と大阪中心部との間で異ルートでの冗長構成を提供する予定だ。このうち一方は地中ルートを活用した短距離かつ高品質なルートとなる。また、オプテージ曽根崎データセンター「OC1」とKIXキャンパスの間でも同様に異ルートでの冗長構成が可能となるほか、OC1と首都圏の主要データセンターをオール光ネットワークで結ぶ国内DCIサービス「AOC(All-Optical Connect)」により、東京-大阪間の広域なネットワーク需要にも対応するとしている。
KIXキャンパスの拡張とAIインフラへの対応
MCデジタル・リアルティが大阪府彩都エリア(大阪府茨木市・箕面市)で展開するKIXキャンパスは、IT電力容量合計74MWを有している。キャンパス内の4棟のデータセンターはいずれも高電力・高密度なIT環境に対応し、KIX13データセンターはDGX-Ready データセンター認証を取得している。2028年第4四半期には、IT電源容量24MWを有する「KIX15データセンター」が開業予定となっている。
同社はKIXキャンパスを中核に「関西AIインフラ共創プロジェクト」を推進しており、通信事業者やテクノロジーパートナーとの連携を通じて大阪都市部のデータセンターや主要ネットワーク拠点との接続性強化に取り組んでいる。
代表者コメント
MCデジタル・リアルティ株式会社の代表取締役社長である山下 康平氏は、今回の連携について「KIXキャンパスと大阪都市部をより柔軟につなぎ、企業のAIインフラ活用を支える上で大きな一歩となるものです」とコメントしている。
また、株式会社オプテージの代表取締役社長である名部 正彦氏は、KIXの利用者へ新たな選択肢を提供することで信頼性の高いネットワーク環境の実現に貢献するとし、関西圏のデータセンターおよびネットワークの発展を通じてAI時代における日本のデジタルインフラ強化に取り組む考えを示した。
各社概要
- MCデジタル・リアルティ株式会社:三菱商事と米国Digital Realtyによる対等出資の合弁会社として2017年9月に設立。日本国内でコロケーションサービスや相互接続ソリューションを含むデータセンターサービスを展開している。(https://www.mc-digitalrealty.com/)
- 株式会社オプテージ:関西電力100%出資の総合情報通信事業者。法人向け通信ネットワークやデータセンターの提供のほか、2028年度には国際海底ケーブルを活用した国際通信事業への参入を発表している。個人向けには「eo(イオ)光ネット」や「mineo(マイネオ)」などを提供する。(https://optage.co.jp/)
本記事はMCデジタル・リアルティ株式会社および株式会社オプテージの発表をもとに作成されています。
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