不登校初期に体の不調を疑う保護者は13.1% 起立性調節障害改善協会が調査
一般社団法人 起立性調節障害改善協会は、年間30日以上の欠席(不登校)を経験した小学生〜高校生の子どもを持つ保護者を対象に実施した「不登校初期の捉え方と受診」に関する調査結果を発表しました。調査によると、欠席が増え始めた初期に朝起きられないなどの身体的サインが見られる一方、理由として身体の不調を疑った保護者は13.1%にとどまる実態が明らかになりました。医療機関の受診に至るまで時間がかかる傾向も示されています。
欠席初期の身体的サインと保護者の捉え方
子どもの欠席が増え始めた頃に見られた様子について尋ねたところ、「朝なかなか起きられない」が25.3%、「起きても体がだるそう」が17.5%となり、上位を占めました。このほか「夜なかなか寝つけない」が10.2%、「午後や夕方になると元気になる」が9.9%、「頭痛」が7.8%、「その他」が29.3%(立ちくらみやめまい:6.9%、腹痛や吐き気:6.3%、顔色が悪い:5.4% など)となっています。
一方で、欠席が増え始めた頃の理由の捉え方については、「気持ちの問題だと思っていた」が22.6%で最多でした。次いで「友人関係が原因だと思っていた」が16.3%、「夜更かしやスマホ・ゲームが原因だと思っていた」が13.5%と続き、「体の不調が原因だと思っていた」は13.1%にとどまりました。「怠けや甘えだと思っていた」も11.9%あり、「その他」は22.6%(先生との関係が原因だと思っていた:7.9%、勉強が原因だと思っていた:6.3%、理由はわからなかった:6.0% など)でした。

相談先と医療機関を受診するまでの期間

これまでに相談・受診した先としては、「担任の先生」が29.2%で最も多く、「スクールカウンセラー」が13.7%、「どこにも相談・受診していない」が12.0%、「小児科」が11.6%、「心療内科・精神科」が9.9%、「その他」が23.6%(心療内科・精神科:9.9%、養護教諭:6.7%、教育支援センター:5.3% など)となりました。

欠席が増え始めてから医療機関を受診するまでの期間は、「受診していない」が36.2%で最多でした。受診した家庭の中では「1〜3か月未満」が31.9%、「1か月未満」が15.6%、「6か月〜1年未満」が8.5%、「3〜6か月未満」が6.4%、「1年以上」が1.4%という結果でした。

受診結果と求められる視点
医療機関を受診した結果について質問したところ、「受診していない」の35.5%を除くと、「起立性調節障害の疑いがあると言われた」が20.6%、「特に異常はないと言われた」が19.9%、「別の病気と診断された」が12.8%、「起立性調節障害と診断された」が11.3%となりました。疑いを含めて起立性調節障害と言われたケースが3割を超える一方、異常なしとされるケースも約2割にのぼっています。

一般社団法人 起立性調節障害改善協会は、不登校の背景には身体的な不調が隠れていることが少なくないとし、身体の病気かもしれないという視点を持つことで親子の摩擦が減り、前向きなサポートへ踏み出せるとしています。
調査概要
- 調査主体:一般社団法人 起立性調節障害改善協会
- 調査期間:2026年10月21日~2026年10月29日
- 調査対象:年間30日以上の欠席(不登校)を経験した小学生〜高校生の子どもがいる全国の保護者
- 調査方法:インターネットによるアンケート調査
- 有効回答数:141名
本記事は一般社団法人 起立性調節障害改善協会の発表をもとに作成しました。
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