北九州市が災害時のトイレ対策を推進 トイレカー導入やマンホールトイレ整備
北九州市は、大規模災害時における衛生環境の悪化や健康被害を防ぐため、避難生活を見据えた実践的なトイレ対策を推進しています。機動性の高いトイレカーの導入や、停電・断水時にも使用できる災害用マンホールトイレの整備などを進めています。
迅速に駆けつけるトイレカーの配備と被災地派遣
北九州市は令和8年2月、(株)BBWILLと「災害時におけるトイレカーの供給協力に関する協定」を締結しました。続いて令和8年3月には、災害時トイレ対策として市所有トイレカー1台を導入しています。
導入された車両は、中央の壁で完全に仕切られた2つの独立した個室を備えており、各個室に水洗の洋式トイレと手洗い場が1基ずつ設置されています。車両左右のドアから出入りする構造で、機動力の高さを特徴としています。外装デザインには市民から応募のあった写真が採用されました。
活動実績として、令和8年6月に曽根東小学校の行事でお披露目が行われ、利用者からは使いやすさや清潔さを評価する声が寄せられました。また、令和8年8月には令和8年熊本地震に伴い、熊本県八代市への派遣が行われました。




停電・断水時にも対応するマンホールトイレの整備

北九州市では平成27年度より、広域避難地を対象とした災害用マンホールトイレの整備を開始し、(一社)北九州市建設業協会と運用に関する覚書を締結しました。令和8年9月時点で、市内11箇所の整備が完了しています。


マンホールトイレは、下水道管に直接流すことで臭気が少なく、水洗トイレに近い環境で使用できる点が特徴です。入口に段差がない洋式便器を標準仕様としているほか、車いす利用者や子ども連れに対応できる広い空間のタイプも用意されています。
理解促進に向けた周知と多様なトイレの確保


マンホールトイレは平常時には地上にマンホールのふたのみが設置されているため、実際の設備がイメージしにくく、使用に抵抗を感じる場合もあります。そのため北九州市では、イベント等で実際に体験できる機会を設けるとともに、整備個所への看板設置を進めています。

さらに、携帯トイレや簡易トイレ、車椅子でも利用できるトイレなど多様な設備の確保を進めており、災害時における安全・安心で快適なトイレ環境の実現を目指しています。
本記事は北九州市の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



