Uravation、AI時代のサイバー攻撃事例集と自社点検シートを無料公開
株式会社Uravationは、資料「AIエージェント時代のサイバー攻撃 事例集と自社点検シート 2026年10月版」を同社サイトで無料公開した。国内で公表された不正アクセスや情報漏えいの事例を整理した資料に、自社の状況を確認する点検用のExcelと、事故発生時の連絡先や初動を記録するWordファイルを同梱している。

背景と公表事例における4つの入口
2026年9月から10月にかけて国内組織による不正アクセスや情報漏えいの公表が相次ぎ、同社が当事者の公表をもとに集計したところ、2026年9月1日から10月9日までに公表した組織は32あった。また、10月9日には内閣官房 国家サイバー統括室が、大量の個人情報を扱う事業者に向けた対応を求める文書を公開している。
同社によると、原因が公表された国内事例における入口は以下の4つに整理される。

- Webシステムの脆弱性
- VPN機器と保守運用のアカウント
- 社内ツールの既知の脆弱性
- CMSの設定不備
事例では、顧客向け画面だけでなく社内分析ツールや保守アカウント、CMS設定が侵入経路になっている点が共通している。資料では原因未公表の事例や、委託先・クラウド基盤など自社外で起きた事例も分類して整理されている。事例は2026年10月9日に確認された。
資料の章構成と活用対象

本資料はPDF・横型36ページで構成され、公的機関の文書や公開報告の原文位置を実画面のページ(7ページ)で示している。
- 第1章 国内の事例:公表された入口の4分類、件数の大きい公表、生成AIへの入力で起きた事故と社内の実態
- 第2章 AIエージェントが攻撃側で使われた事案:公開された分析と調査報告を、確認できたことと分からないことに分けて読みます
- 第3章 自社のAIが事故を起こす:AIの開発元と利用する側で公表された事故、開発ツールを狙う4つの入口、利用者側で直せる修正版の表
- 第4章 自社点検:点検の4つの領域と項目、被害を小さくする設計、事故が起きた時の手順、よくある質問
社外からアクセス可能な業務システムやAIエージェントの権限を点検する担当者や、社内ルール・事故初動の文書化を進める担当者などの利用を想定している。なお、本資料は一般的な情報であり法的助言ではなく、脆弱性診断や監視、事故対応の代行業務は含まない。

自社点検用Excelと初動対応用Wordの機能
付属のExcelは、ルールと教育、アカウントと権限、AIエージェント、事故への備えの領域ごとに点検項目を掲載している。判定(○・△・×・未)を選択すると領域ごとの点数と100点換算の合計が自動算出され、準備が最も薄い領域に印が付く仕様となっている。従業員80名の卸売業を想定した架空の記入例も含まれるが、監査や脆弱性診断の代わりとなるものではない。

付属のWordは、社内の連絡順や社外連絡先(警察・IPA・個人情報保護委員会・委託先・保険会社・取引先)、初動チェック項目を横向きの1枚にまとめる様式である。個人情報保護委員会への報告期限はガイドライン(通則編)の定めに合わせて記入欄が設けられており、様式と架空の記入例の2つのファイルが用意されている。
代表取締役の佐藤 傑は、公表事例の多くが社外から入れる画面や保守アカウント、未修正の社内ツールなど自社で確認可能な場所であったとし、利用中のAIツールやAPIキーの棚卸しと、平時における事故連絡体制の整理を推奨している。
入手方法と会社概要
資料のファイルサイズは合計で約6.7MBとなっており、所定のダウンロードページ(https://uravation.com/downloads/ai-agent-security-casebook/)のフォームに必要事項を入力して送信すると取得できる。送信後にダウンロードボタンが表示されるほか、有効期限が7日間の同一URLがメールで送付される。また、同社は付属Excelと同様の領域を点数化する無料ツール「生成AIセキュリティ自己診断」(https://uravation.com/tools/ai-security-shindan/)も公開している。
株式会社Uravationの概要は以下の通り。
- 社名:株式会社Uravation
- 所在地:東京都文京区本郷6丁目25番14号
- 代表者:代表取締役 佐藤 傑
- 設立:2024年2月
- 事業内容:生成AIの研修・コンサルティング・開発
- URL:https://uravation.com
本記事は株式会社Uravationの発表をもとに作成。なお、本資料は同社が独自に作成したものであり、資料内で紹介されている公的機関や各社が提供・監修したものではない。
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