ハイサイド、高浸透ホワイトハイドロキノンの細胞レベルでの働きを検証
クリニカルソリューションコスメ「アンプルール」を展開する株式会社ハイサイドは、プラスメディ株式会社との共同研究開発拠点「スキンイノベーションラボ」において、「高浸透ホワイトハイドロキノン」の細胞レベルでの働きを検証した。メラニン産生細胞モデルと表皮を構成するケラチノサイトの2種類を用いて評価を実施したところ、検討した2つの濃度条件でメラニン量が無添加条件より低い値を示した。さらに、ケラチノサイトにおいて炎症応答に関連する遺伝子の発現量が無添加条件を下回る結果が得られた。
研究の背景と評価の対象
ハイドロキノンはメラニン生成を抑える作用で知られ、美容皮膚科などの医療現場でも色素沈着の治療に用いられることがある成分である一方、光・熱・酸素の影響を受けやすく、処方や使用条件によっては肌への刺激が生じる場合がある。高浸透ホワイトハイドロキノンは、安定化物質BCDACがハイドロキノンを包み込む分子錯体構造を特長としている。

アンプルールでは2003年のブランド創設以来、その研究と製品への応用を独自に重ねてきた。ハイドロキノンの濃度の高さだけを価値とするのではなく、働きを安定した状態で引き出し、肌への影響にも配慮することを目指している。ハイドロキノンは主にメラニン生成を担う細胞への作用から評価されてきたが、今回の研究ではメラニン産生細胞モデルに加え、表皮を構成するケラチノサイトにも評価対象を広げた。
メラニン産生細胞モデルとしてメラノーマ由来B16F10細胞を用い、1細胞あたりのメラニン量を評価した。
ハイドロキノン単独では、低濃度条件でメラニン量が無添加条件を下回った一方、高濃度条件では上回る結果となった。これに対して高浸透ホワイトハイドロキノン添加条件では、低濃度(0.91 nM)・高濃度(9.1 nM)のいずれにおいても、1細胞あたりのメラニン量が無添加条件より低い値を示し、検討した2つの設定濃度においてハイドロキノン単独とは異なる傾向が観察された。

表皮角化細胞における遺伝子発現の変化

ケラチノサイトへの影響を調べるため、ヒト由来角化細胞株HaCaTを用い、0.91 nMの条件でハイドロキノンと高浸透ホワイトハイドロキノンの添加による遺伝子発現量の変化を比較した。対象としたのは、炎症応答に関与するCOX-2をコードするPTGS2と、炎症応答や表皮細胞によるメラノソームの取り込みに関与するPAR2をコードするF2RL1の2つの遺伝子である。
ハイドロキノン添加条件ではPTGS2の遺伝子発現量が無添加条件を上回ったが、高浸透ホワイトハイドロキノン添加条件ではPTGS2とF2RL1の遺伝子発現量がいずれも無添加条件より低い値を示した。この結果について、高浸透ホワイトハイドロキノンがケラチノサイトの炎症応答関連遺伝子の発現に影響を及ぼす可能性を示すものとしている。特にF2RL1はメラノソームの取り込みにも関与するため、メラニン産生細胞とその周囲の表皮細胞という2つの側面から特性を捉える手がかりになるという。
今後の展望と発表元の概要
アンプルールは、20年以上にわたり蓄積してきたハイドロキノン研究を独自の研究体系「ハイドロキノンサイエンス」として発展させてきた。今後もメラニン量への作用に加え、表皮細胞での応答をさらに詳しく検証し、ハイドロキノンの力と肌への配慮の両立を目指す研究と製品開発を進めていくとしている。

株式会社ハイサイドの概要は以下の通り。
- 本社:東京都目黒区中目黒1-10-23-2F
- 代表取締役社長:根津 崇
- 創業:2003年3月14日
- 事業内容:化粧品、医薬部外品の企画・開発・販売、美容サロンの経営コンサルティング
- 公式サイト:https://www.ampleur.jp/
- 企業URL:https://www.hsco.co.jp
本記事は株式会社ハイサイドの発表をもとに作成されています。
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