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久米設計が手掛けた庁舎や特別支援学校の3施設がウッドデザイン賞2026を受賞

株式会社久米設計が設計を手掛けた「高畠町役場庁舎」「美作市庁舎」「福岡県立むなかた特別支援学校」の3施設が、ウッドデザイン賞2026を受賞した。いずれの施設も、地域産木材の活用や周辺環境との調和、環境負荷の低減などを意図した設計がなされている。同社が発表した各施設の概要は以下の通りである。

地域資源を多角的に活用した高畠町役場庁舎

山形県東置賜郡高畠町大字高畠436に建設された高畠町役場庁舎は、山や丘に囲まれた地域の風景に調和するよう、上層階に向かって緩やかにセットバックする段状の構成がとられた。本計画では高畠町産杉約650㎥(立木約2,000本相当)が活用され、設計段階から木材供給者や加工事業者とともに20項目に及ぶ活用方法が検討された。

外壁や内柱に高畠産杉板型枠が用いられたほか、製品化が難しいとされるクマ剥ぎ材や抜け節材も加工や仕上げの工夫により積極的に採用された。使用後の型枠材の内装利用や、BCグレード材を用いた「木のワンルーム窓口」など、地域資源を無駄なく使い切る循環型の設計が特徴となっている。また、BEI=0.38によるZEB Readyを達成している。

【高畠町役場庁舎の建築概要】

  • 所在地:山形県東置賜郡高畠町大字高畠436
  • 建築主:高畠町
  • 設計者:久米設計
  • 施工者:後藤・升川・弘栄・電化特定建設工事共同企業体、後藤組、升川建設(建築)/ KOEI(空調・給排水)/東北電化工業(電気)
  • 延床面積:5,650.42㎡
  • 階数:地上3階
  • 構造:RC/S
  • 竣工:2025年3月
  • 受賞:ウッドデザイン賞

木材と鉄骨を組み合わせた美作市庁舎

岡山県美作市美来1に位置する美作市庁舎は、防災拠点としての機能と市民の利便性向上、にぎわい創出を目指して設計された。水平線を強調した外観は周辺の田園風景や山並みとの調和が図られており、館内には来庁者が全窓口を見渡せる「コ」の字型のワンストップ窓口や、閉庁後も利用できる「市民協働エリア」が設けられた。

構造部材には、美作市産の木材と鉄骨を組み合わせたハイブリッド構造が採用された。自然の力を活かすパッシブデザインと高効率設備を組み合わせることで、環境性能としてZEB Readyを達成している。

【美作市庁舎の建築概要】

  • 所在地:岡山県美作市美来1
  • 建築主:美作市
  • 設計者:久米設計
  • 施工者:梶岡建設・五月工建・作東土木運送 特定建設工事共同企業体
  • 延床面積:7,765.78㎡
  • 階数:地上2階
  • 構造:RC/一部S
  • 竣工:2025年1月
  • 受賞:ウッドデザイン賞/照明施設賞/SDA賞

自然光と県産スギを取り入れた福岡県立むなかた特別支援学校

福岡県宗像市赤間文教町1-1に位置する福岡県立むなかた特別支援学校は、知的障がいのある子どもたちが学ぶ学校施設である。「建築基準法の木三学規定」を活用し、RC造を主体としながら福岡県産木材が取り入れられた。中庭には地域のシンボルである城山の自然が取り込まれ、その周囲に木架構の共用空間が円環状に配置されている。

体育館には福岡県産スギによる木造平行弦トラスが採用され、トラス間のハイサイドライトから自然光を取り込む構造とした。また、クラスルームおよび前面廊下のサッシには、接合方法の検討を経て風圧力に抵抗する構造部材としての機能を持たせた福岡県産スギ製材の木製マリオン(方立)が用いられている。

【福岡県立むなかた特別支援学校の建築概要】

  • 所在地:福岡県宗像市赤間文教町1-1
  • 建築主:福岡県
  • 設計者:久米・環境デザイン機構・エスティ環境・衛星都市設計JV
  • 施工者:前田・溝江特定建設工事共同企業体
  • 延床面積:10,742.34㎡
  • 階数:地上3階
  • 構造:RC/W
  • 竣工:2026年2月
  • 受賞:ウッドデザイン賞/IIID Award/SDA賞

株式会社久米設計の概要

設計を手掛けた株式会社久米設計は、1932年の創設以来、国内外で都市や建築の設計に取り組んでいる。東京都江東区潮見2-1-22に本社を構え、取締役社長を井上宏が務める。社員数は約650名(約450名の資格を有する専門家)を擁している。

本記事は株式会社久米設計の発表をもとに作成されています。

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