ナビコムアビエーションの動画伝送装置ヘリ動伝搭載の警察ヘリ、本邦初配備
航空分野の専門企業であるナビコムアビエーション株式会社は、自社が開発・製造する航空機搭載型動画伝送装置「ヘリ動伝(Heli-DOUDEN)」を搭載した警察ヘリコプターが、2026年8月に本邦で初めて配備されたと発表した。
従来のヘリコプターテレビ伝送システムでは受信覆域外となっていた空域からも現場の動画をリアルタイムに確認できるようになり、大規模事案や広域災害における迅速な状況把握と初動対応力の強化を支援する。
衛星通信を活用した広範囲での安定伝送
ヘリ動伝は、国土交通省航空局の仕様承認を取得した自社開発の動画エンコーダー「NVTS-02S」と地上設置型デコーダー「FMD-300」、カナダのSKYTRAC Systems社製イリジウム・サータス衛星通信装置「SDL-350」で構成される動画伝送ソリューションである。
イリジウム衛星通信を利用することにより、従来のシステムでは対応が難しかった受信覆域外や大規模災害時でも安定した動画伝送を行える。機上で撮影された動画は暗号化されてリアルタイムに送信され、地上側では専用アンテナを必要とせずインターネット回線1本で映像の受信や録画、機上装置への指示が可能となっている。
機材一式約15kgの軽量設計で即応性を向上
従来の衛星通信を利用した映像伝送機材は重量負担が大きく、捜索・救難ミッションを行うヘリコプターでは燃料や乗員数の削減を避けるため、事案発生ごとに機材を取り付ける必要があり、伝送開始までに時間を要していた。
ヘリ動伝は機材一式で約15kgの軽量設計を実現しており、平時から機体に搭載した状態を維持できる。これにより事案発生時の取り付け作業が不要となり、乗員数や燃料を減らすことなく、緊急時にも機材準備時間を最小限に抑えて現場映像の伝送を即座に開始できる。
既存システムとの連携と今後の展開

ヘリ動伝は、同社が提供する動態管理システム「IMS-WEB+」や「Iridium Push To Talk」との連携に対応している。動画伝送に加えてリアルタイムの位置情報把握、テキストメッセージの送受信、運航情報の伝達、地上部隊を含む複数者間の音声通信を統合して利用できる。

同社は今後、動態管理、動画伝送、音声通信の各機能を統合的に提供する計画を進めており、警察ヘリコプターだけでなく消防、防災、医療、報道など航空機を活用する幅広い分野への展開を図るとしている。


- 社名:ナビコムアビエーション株式会社
- 所在地:東京都千代田区飯田橋3丁目4番4号
- 代表者:代表取締役 平塚 弘司
- URL:https://www.n-aviation.com/
本記事はナビコムアビエーション株式会社の発表をもとに作成。
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