ロフトワーク、日建設計推進の建築CDC協創会議に運営事務局として参画
株式会社ロフトワークは、株式会社日建設計の発案・推進による建築・土木領域のサーキュラーデザインプラットフォーム「Circular Design Collective(以下「CDC」)」が立ち上げた「CDC協創会議」に、運営事務局として参画した。日建設計がファウンダーとして策定した全体理念やビジョンを基に、業界横断のネットワーク化を促進し、循環型建築の社会実装に向けた取り組みを協創により加速させることを目指す。ロフトワークは運営事務局として全体企画や議論の編集・情報発信、および運営管理を行う。
背景と経緯:循環型建築の社会実装を目指す取り組み
世界的にサーキュラーエコノミー推進の機運が高まる一方、資源消費や廃棄物、温室効果ガス排出の観点から、建築・土木領域における循環型社会への移行が重要な課題となっている。建物を新しくつくり、使い、壊して廃棄する一方向の流れを見直し、既存の部材や空間を資源として捉え直す実務への定着が求められている。

日建設計はこうした課題意識から、循環型建築を実装するためのデザイン手法「Circular Design」の知見を研究・集合知化する活動として、2024年にCDCを発足した。CDCでは「Vernacular(すべての部材は地球に還る)」「Design for Disassembly(設計時から解体後の循環を考える)」「Upcycling(廃棄物に命を吹き込む)」の3つの考え方を軸に活動を展開してきた。その第一弾として開発された、循環型建築のアイデアや事例を集約する「Circular Idea Catalog(CIC)」の開発にはロフトワークも伴走支援を行っており、今回の参画によって知見の共有と社会実装の取り組みをさらに進める。

2026年度の活動方針と2つの参加制度
2026年度は、活動期間を2026年5月〜2027年3月予定とし、より多様な実務者や企業が参加しやすい仕組みとして再構成する。
主な活動として、東京・大阪・京都などを拠点に各社の現場や関連施設の視察訪問も組み合わせる月次の定例会や、合同視察・合宿を予定している。定例会で扱った事例や議論は、実務者が参照できる知見として「Circular Idea Catalog(CIC)」に蓄積される。
参加形態としては、有志の個人が推薦・招待制で参加する「協創パートナー」制度と、企業(法人)単位で活動成果へのアクセスや定例会へのオブザーバー参加が可能な「協創企業パートナー」制度の2種類を整備する。
日建設計は、ロフトワークを運営事務局に迎えて協創の輪を広げ、業界の基準を底上げした先で各社の強みを活かす競創につなげたいとしている。ロフトワークは、業種や専門領域を越えて多様な問いを具体的な試行へつなぎ、実践が生まれる場を育てていく姿勢を示している。
2025年度の活動実績


2025年度は、日建設計主体のもとでゼネコン、設計事務所、空間デザイン・内装関連企業など7社から有志が参加した。定例会議は12月・1月を除く毎月計10回実施され、参加各社が収集した100件以上のサーキュラーデザイン事例をもとにディスカッションが行われた。

また、2025年7月には、岐阜県飛騨市で森林資源の活用と森づくりの連動を推進する「飛騨の森でクマは踊る(ヒダクマ)」による視察ツアーを実施した。参加者は広葉樹の森や製材所、木工家具工房に加え、広葉樹の活用と循環を実装した建築「森の端オフィス」などを訪問し、国産木材循環の流れを学んだ。

CDC 協創会議の概要
- 名称:CDC 協創会議
- ファウンダー:株式会社日建設計
- 運営事務局:株式会社ロフトワーク
- 活動内容:月次定例会議、Circular Idea Catalog(CIC)コンテンツ制作・編集、合同視察・合宿など
- 参加対象:サーキュラーデザインに関心を持ち、実践する実務者・企業
- 活動期間:2026年5月〜2027年3月予定
- 開催形式:原則対面、一部オンライン対応
- 主な開催地:東京、大阪、京都 ほか


本記事は株式会社ロフトワークの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



