TISIとCARDNET、ステーブルコインを用いた店頭決済の実証実験を実施
TISI株式会社と株式会社日本カードネットワーク(CARDNET)は、ステーブルコインを使った店頭決済の実証実験を2026年9月に実施しました。CARDNETが入居するオフィスビル内の社員食堂にある有人レジにおいて、日本円建てステーブルコインと米ドル建てステーブルコインによる決済を行い、取引はすべて正常に完了しました。TISIはこの結果をふまえ、ステーブルコイン決済支援サービスの2027年度中の事業化を目指す方針です。
社員食堂における実証実験の概要
本実証は、ステーブルコインを活用した店頭決済の実現性を検証するため、利用者、加盟店、収納代行事業者による実運用を想定した環境で行われました。TISIがシステム技術面、CARDNETが業務面を担当しています。
検証は2026年9月1日(火)~9月8日(火)の平日8:30~17:00に、高田馬場オフィス 5階社員食堂で実施されました。対象通貨には日本円建てステーブルコインと米ドル建てステーブルコインが用いられ、利用客は一般的な個人向けウォレット、CARDNETはビジネスウォレットSaaSを利用しました。
なお、実証には以下の前提条件が設けられていました。
- 有人レジでのみ対応(POSとは連動せず、専用決済端末を単独で操作)
- オフィス入館制限あり(CARDNETおよび協力会社社員など)
- 利用者、PoC協力店(食堂)、CARDNETの3者スキーム(収納代行型)
- 技術面はTISIにてサポート
137件の決済を完了し運用性を確認
実証期間となる6営業日で62名が参加し、計137件の決済が正常に完了しました。決済、売上確認、加盟店精算、取引突合、資金管理など店舗運営に必要な業務の流れを検証した結果、本実証の範囲では事業化を阻害するような重大な課題は確認されず、店頭決済における業務面と技術面の両方で実現できることが確認されました。
また、実証期間中の決済処理時間は支障のない水準であり、実運用が可能であることが確認されたほか、ガス代も1取引当たりの中央値は0.1円未満となり、費用面での事業性を検討するための基礎データが得られました。さらに、加盟店精算やモニタリング、会計処理など実運用を想定した評価を通じて、必要な運営プロセスの有効性が確認されています。
今後の展開と事業化に向けた取り組み
TISIとCARDNETは、今回の実証で得られた知見を活用し、ステーブルコイン決済の導入や検証を検討する企業・団体に対して、実証実験の企画・運営支援や決済システムの提供を共同で推進する予定です。本実証をベースとしたデモンストレーションも企画しています。
あわせてTISIは、本実証の成果や課題をもとに、利用者および加盟店向けUI/UXの改善や運用面の高度化を進め、2027年度中のステーブルコイン決済支援サービス事業化に向けた検討を継続するとしています。
発表企業について
本実証を実施した両社の概要は以下の通りです。
- TISI株式会社
- 代表者:代表取締役 社長執行役員:岡本 安史
- 所在地:東京都新宿区
- 事業内容:TISインテックグループとして、4,500社以上に向けて300を超えるサービス・ソリューションを国内外で提供
- 株式会社日本カードネットワーク
- 代表者:代表取締役 社長:青木 芳憲
- 所在地:東京都新宿区
- 事業内容:加盟店とクレジットカード会社・金融機関との相互間で各種決済の取引中継や決済システムの開発・提供を行う決済情報処理ネットワーク会社
本記事はTISI株式会社および株式会社日本カードネットワークの発表をもとに作成されています。
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