カウネット、べんりねっとにGoogle Cloud活用のベクトル検索を導入へ
コクヨグループで購買管理システムやEコマースサービスを提供する株式会社カウネットは、法人向け間接材購買管理システム「べんりねっと」「べんりねっとL(ライト)」にベクトル検索機能を導入する。Google Cloudの「AI Commerce Search」を活用したもので、2026年10月29日(木)より「べんりねっとL」から順次導入を開始し、対象ユーザーを拡大していく予定だ。
検索性向上の背景と内製開発の体制
株式会社カウネット(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮澤典友)が実施したアンケート調査(自社調べ:2026年度 べんりねっと・べんりねっとL利用ユーザー向けアンケート調査、n=616)では、検索性に関するコメントが全体の約30%を占めていた。ユーザーからは「キーワードが完全一致しないと商品がヒットしない」「検索意図に沿わない商品が上位表示される」「曖昧な表現や口語での検索に対応できていない」といった意見が寄せられていたという。
こうした課題に対応するため、Google Cloudの「AI Commerce Search」を活用したベクトル検索機能の導入を決定した。検索ロジックの設計やチューニングは内製エンジニアが担当し、ユーザーの声を継続して反映できる体制を整えるとしている。

ベクトル検索は、単語や文章の「意味」を数値(ベクトル)に置き換え、類似度をもとにデータを検索する技術である。従来のキーワード一致検索とは異なり、表記が異なっていても意味的に近い情報を探し出せる特徴がある。
例えば「左手でも切りやすいハサミ」と検索した場合、従来の検索では商品説明文に「左手」という言葉が含まれていないため商品がヒットしないケースがあった。ベクトル検索では、AIが検索意図を理解し、商品説明文に「利き手を問わず切れるはさみ」といった異なる表現が使われていても、意味的に関連する商品を表示できるようになる。商品カタログデータをAIに学習させることで高精度な意味検索を実現しており、今後もユーザーの利用データを蓄積しながら継続的に検索品質を向上させていく予定だという。
言葉の違いへの対応と購買傾向に基づく上位表示
今回の刷新により、AIによる自然言語理解が進み、表現の違いや口語表現でも関連する商品がヒットするようになる。これまで検索結果が0件となっていたキーワードでも意味的に近い商品が提示され、目的の商品を見つけやすくなるとしている。
さらに、AIがサイト全体の購買傾向を学習し、検索意図に沿った商品を上位に表示する仕組みも備える。なお、リリース初期はAI学習の進行状況により、一部キーワードで検索結果の順位が最適化されていない場合があるが、利用状況に応じて順次改善されるとしている。
今後の機能拡充計画とサービス概要
同社は「べんりねっと」「べんりねっとL」への導入を皮切りに、廃番・欠品商品の検索結果への表示や代替品・後継品の提示、ユーザーの購買履歴・行動履歴に基づくパーソナライズ機能の拡充を計画している。また、オフィス用品通販サービス「カウネット」への展開も予定している。
本件に関するサービスの概要は以下の通り。
- 対象サービス:間接材購買管理システム「べんりねっと」「べんりねっとL」
- サービスURL:
- 「べんりねっと」https://www.benrinet.com/
- 「べんりねっとL」https://www.benrinet.com/lite/
- 導入開始時期:2026年10月29日(木)より「べんりねっとL」から順次導入
- 展開:導入開始後、対象のお客様を順次拡大しながら展開予定
- サービス実績:約5,700社以上の企業が導入(べんりねっと)
本記事は株式会社カウネットの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



