福広、厚さ約2.7mmで軽量なポリエステル吸音素材を開発 展示会出展へ
福井県を拠点とする繊維卸売商社の福広株式会社(本社:福井県福井市、代表取締役:広瀬秀博)は、ポリエステル生地の特性を生かした「薄くて、軽くて、 柔らかい」吸音素材を開発した。
本素材は、子犬や猫の鳴き声や子どもの声に代表される800Hz~3000Hzの中高音域の吸音に対応する。集合住宅や災害時の同行避難における防音対策、リモートワーク環境やオフィス空間の音響改善に向け、本格的な展開を進める。
能登半島地震での避難環境をきっかけに開発
ペットの室内飼育の増加やリモートワークの定着により音への配慮が求められるなか、今回の素材開発のきっかけのひとつとなったのは2024年に起きた能登半島地震だった。避難所ではペットと飼い主が別々の空間で過ごす同行避難が原則とされ、周囲への気兼ねから車中泊を余儀なくされる被災者の存在が報道されていた。

従来の吸音材は重くて硬いボード状のものが主流で、ケージやクレートに被せられる柔軟な素材がなく、住宅やオフィスでも導入のハードルがあった。そこで、同社が持つ繊維卸売商社としての知見を活かし、成型しやすく生活空間に馴染む新しい吸音素材の開発を目指したとしている。
厚さ約2.7mmで騒音を平均-15㏈低減
本素材は従来の吸音ボードと異なり、厚さ約2.7mmと薄く軽量で、柔軟性があるため持ち運びや二次加工が容易となっている。福井県工業試験センターとの共同研究によって性能評価を重ねて開発され、騒音低減効果は平均-15㏈を記録し、吸音性と遮音性を両立させた。
日常生活で耳に障りやすいとされる800Hz~3000Hzの中高音域に対して吸音効果を発揮するほか、ポリエステル100%の繊維素材であるため折れたり割れたりする心配がなく、小さな子どもやペットがいる環境でも安全に使用できるとしている。

防音対策製品やオフィス設計への展開を想定
同素材は以下のような利用シーンや最終製品への活用が想定されている。
- 災害避難スペースでのプライバシー空間づくり、ペット用ゲージカバー
- 集合住宅などの防音対策商材(ペットの鳴き声や子どもの声など近隣の騒音から守る製品、自宅での簡易的な防音製品)
- オフィス設計・デザイン関係者向け(会議室やブースにおける音環境設計、パーテーションの防音効果を向上させる中材)
- リモートワーク対策向け商材(部屋の中での反響音を抑える製品)
同社は今後、ペット商材メーカー、オフィス家具メーカー、インテリア関係、住宅メーカーなどとの協業を通じ、防音製品への素材提供を進めていく方針だ。
展示会概要と会社情報
同素材は、以下の展示会に出展される予定となっている。
- 展示会名:メッセナゴヤ2026
- 会期:2026年11月11日(水)~13日(金)
- 会場:ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
- ブース番号:D-137(福井県繊維技術協会ブース内)
福広株式会社の概要は以下の通り。
- 社名:福広株式会社
- 本社所在地:福井県福井市和田中1-1810
- 代表取締役:広瀬 秀博
- 事業内容:繊維卸売業、新素材の企画・開発
- 設立:1964年12月
- HP:https://www.fukuhiro.co.jp/
本記事は福広株式会社の発表をもとに作成。
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