日本の楽器学習検索頻度は世界平均の3倍 Skooveらの26か国調査で首位
ピアノ学習アプリを提供するSkooveとDataPulse Researchが共同で実施した「楽器学習意欲指数」の調査結果によると、日本における楽器の学習に関するGoogle検索の頻度が、ランキング対象26か国の平均の3倍に達し首位となった。また、日本国内における楽器学習に関する検索の約3分の2をピアノが占めていることも明らかになった。本調査では32か国の音楽学習に関する検索データを分析し、そのうち26か国をランキング対象としている。
日本が平均の3倍で首位、2位はアメリカ
国別ランキングでは、検索数を各国の人口規模、インターネット利用率、Googleの検索エンジン市場シェアに基づいて補正して算出された。日本の音楽レッスンの検索頻度はイタリアの6倍に上り、最下位のコロンビアとの間には15倍の開きがある。
ランキングの2位は指数の数値が26か国の平均の1.7倍となったアメリカで、アメリカでも最も検索されている楽器はピアノだった。3位は1.6倍のオーストラリアで、ピアノとボーカルが僅差となっている。欧州ではアイルランドが平均の1.5倍で欧州首位となり、イギリスは9位、ドイツは11位、フランスは17位と続いた。韓国は平均の0.35倍で25位となり、最も検索されている楽器はドラムだった。
なお、日本における調査期間中のGoogleの検索エンジン市場シェアは約74%にとどまり、韓国も約48%と低いため、補正を行っているものの数値には比較的大きな不確実性が伴うとしている。ただし、Googleの市場シェアを変えて試算したすべてのケースや、日本語の検索データのみを集計した場合でも、日本は首位を維持したという。
国内の検索はピアノが67%、教室検索には減少傾向も
ピアノは調査対象のうち13か国で最も検索されている楽器となっている。その13か国の中で、楽器学習に関する検索全体に占めるピアノの割合が最も高かったのは日本で、67%に達した。
一方で、Googleトレンドによると日本での「ピアノ教室」の検索関心度は2021年のピーク時から27%減少している。ただし、より幅広い分野を対象とする「音楽教育・指導」のカテゴリでは、検索関心度はほぼ横ばいで推移している。
日本でピアノへの関心が高い背景について、中学校まで音楽が必修科目であることや、大阪で創業したローランドが1974年にタッチレスポンス鍵盤を搭載した世界初の電子ピアノを発売するなど、国内楽器メーカーの貢献や根づいてきた文化が挙げられている。ただし、学校での音楽教育がどの程度影響しているかは本指数からは判断できず、実際に楽器を演奏する人の割合の高さを示すものではないとしている。
ピアノとギターの比較では、独学に関する検索においてギターが62%、ピアノが38%を占める一方、レッスンを探す検索ではピアノが66%、ギターが34%と逆転する結果となった。レッスンに関する検索が両楽器の検索全体の約4分の3を占めていることが、総合的な検索数でピアノがギターを上回る要因となっている。
また、25か国を対象にピアノと各国を代表する伝統楽器の学習に関する検索数を比較した調査では、すべての国でピアノが伝統楽器を上回った。日本においては三味線の学習に関する検索が月間約4,400件あるものの、ピアノの学習に関する日本語の検索数の約20分の1にとどまっている。
調査の概要
本調査は、ピアノ、ギター、バイオリン、ドラム、ボーカルの5分野を対象に、32か国・19言語で月間約110万件のGoogle検索データを集計して実施された。検索データには2025年8月から2026年2月までのGoogle広告(Google Ads)の月間平均検索ボリュームが使用され、Googleを利用する15歳以上の人口1,000人当たりで検索頻度が算出されている。2016年以降の動向にはGoogleトレンドのデータが用いられた。
なお、調査結果の詳細は以下のページで公開されている。 https://www.skoove.com/blog/ja/音楽的野心指数/
本記事はSkooveおよびDataPulse Researchの発表をもとに作成。
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