Genedata、創薬ワークフローに新モデルRFD4-Proteinaを追加
スイスのバーゼルで2026年10月22日、ダナハーコーポレーションの事業会社であるGenedataは、新しいバインダー設計モデルRFD4-Proteinaを同社のAIを活用した創薬ワークフローに追加したと発表しました。ベルリンで開催されたNVIDIA GTCでの発表を受けたもので、Genedataは創薬研究の実運用ワークフローでRFD4-Proteinaを利用可能にした最初の企業の一つです。AIが生成した分子設計、科学データ、実験結果を結び付け、研究者がAIの予測を継続的な学習サイクルへとつなげることでバイオ医薬品の創薬加速を支援します。
実験結果と設計を結び付けるワークフロー
ワークフローは、研究者がGenedataのAI co-scientist(AI共同研究者)を用いて、標的の特徴と求める特性を定義することから始まります。続いて、NVIDIAのタンパク質を設計するオープンモデルが、Genedata内でバインダー候補を生成・評価します。
候補分子が実験による検証に進むと、その結果が記録されて元の設計に紐付けられます。これにより、研究者は次のサイクルの候補を改良し、優先順位を付けることが可能になります。
創薬サイクルを通じた知識の蓄積
生成AIの進歩によって研究者が設計できる対象の可能性は急速に広がっているものの、多くの組織ではモデルを実際の研究開発ワークフローに組み込み、実運用につなげることが依然として課題となっています。
Genedata PresidentのOthmar Pfannes(Ph.D.)は、分子設計、実験の実施、科学データを継続的な学習プロセスへとつなげる仕組みが必要であるとした上で、同社が「研究者がより多くの候補を実験前に評価し、各結果の背景にある科学的な文脈を保持しながら、創薬サイクルを重ねるごとに知識を蓄積することを可能とする統合的なデジタル基盤として機能します」と述べています。
Genedataは、RFD4-Proteinaを含むNVIDIA BioNeMoのオープンモデルを日常的な創薬ワークフローへ直接導入するために必要なオーケストレーション、ガバナンス、科学データ基盤を提供します。これにより、研究者は創薬ライフサイクル全体を通じてデータの来歴、トレーサビリティ、科学的な文脈を維持しながら、既存のプロセス内でAIが生成した設計を活用できます。
ダナハーの自律型ラボラトリー構想において、これらの機能はAI、自動化、科学データをクローズドループ型の創薬フレームワークで結び付けます。各実験の結果が次の設計サイクルに反映され、研究者が主導権を維持しながら科学を前進させる継続的な学習と改善のプロセスを実現するとしています。
関連企業概要
- Genedata:バイオ医薬品の研究開発に向けたエンタープライズソフトウェアソリューションを提供し、世界中の大手バイオファーマ企業や最先端のバイオテクノロジー企業とともに 25 年以上にわたりデータワークフローのデジタル化・自動化を実現している(www.genedata.com/jp)。日本法人はジーンデータ株式会社(Genedata KK)で、スイスに本社を置くGenedata AGの日本法人。
- Danaher:ライフサイエンスと診断の分野で事業を展開し、Danaher Business Systemを基盤として治療法の創出・開発・提供を支援する。世界各地に従業員約 60,000 人を擁する(http://www.danaher.com)。
本記事はGenedataの発表をもとに作成。
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