日本情報クリエイトが賃貸市場レポート公開 東京23区は全面積帯で空室率悪化
日本情報クリエイト株式会社は、賃貸不動産市場の指標であるCRIX指標を活用した月次レポートを公開した。最新データに基づき、東京23区、神奈川県、埼玉県、千葉県の市場動向について分析を行っている。なお、公表されている数値は同社調べによるものである。
東京23区は全面積帯で空室率悪化
東京23区ではアパート、マンション共に、すべての面積帯の空室率が前月比で悪化する結果となった。特に面積の狭い単身者向けの0-20㎡において、アパートとマンションの双方で空室率の悪化幅が大きくなっている。

平均支払い賃料については、アパートの家族向けとなる50㎡-を除き前月比で上昇した。ただし、空室率が悪化している0-20㎡の支払い賃料の上昇幅は縮小している。これまで狭小な単身者向け物件に入居していた層が、賃料上昇を避けて都下や周辺3県へ転出しているとみられる。他の層にも賃料上昇の影響が出始めていることから、今後はマンションの0-20㎡以外の面積帯でも支払い賃料の上昇に影響が現れる可能性があるとしている。
神奈川県と埼玉県における需要の変化

神奈川県川崎市では、アパート、マンション共に全面積帯で空室率が前月比で悪化した。ただし、いずれも空室率は5%を下回っており、テナントの入れ替え期間を考慮するとほぼ満室稼働の状態にあると考えられる。支払い賃料はアパートとマンションの50㎡-やマンションの20-30㎡で上昇した一方、その他の面積帯では下落した。大学の都心移転による空室を埋める動きや交通利便性の低い地域、築古物件での値下げの可能性が推測されるものの、賃料の高い東京23区からの流入があるため、近い将来に支払い賃料が上昇へ転じる可能性が高いとみられている。

横浜市では、アパートの30-50㎡と50㎡-、マンションの20-30㎡で空室率が前月比で悪化した一方、その他の面積帯は改善した。アパートの50㎡-の空室率は5%を下回り、ほぼ満室稼働とみられる。支払い賃料はアパートの単身者向け(0-20㎡、20-30㎡)やマンションの20-30㎡で前月比上昇したが、それ以外の面積帯では下落した。

埼玉県さいたま市では、アパートの30-50㎡とマンションの50㎡-で空室率が前月比で悪化し、それ以外の面積帯は改善した。アパートの30-50㎡は支払い賃料の上昇基調が続き、マンションとの賃料差が縮小したことで下落傾向に転じたと考えられる。2025年10月に空室率が20%を超えていたアパートの50㎡-は急速に回復し、支払い賃料も上昇に転じている。単身者向けの0-20㎡および20-30㎡は空室率が大きく改善し、賃料上昇基調を維持しており、東京23区を避けた単身者の受け皿になっているとみられる。

千葉県西部では空室率改善と賃料上昇が継続
千葉県西部(柏市、松戸市、流山市、我孫子市、市川市、浦安市、習志野市、船橋市)では、アパートとマンションのすべての面積帯で空室率の改善が継続している。募集賃料が高騰した東京23区での居住を断念した層が、通勤や通学の利便性が高い地域へ流入していると推測される。これに伴い、支払い賃料も全調査面積帯で前月比上昇しており、市場の回復が明確になっている。

同社では、今回取り上げた地域のほか、札幌市、仙台市、東京都下、横浜市、川崎市、さいたま市、千葉県西部、名古屋市、京都市、大阪市、福岡市のデータも公開している。
CRIXおよび会社概要
CRIX(クリックス:Create Rental housing Index)は、日本情報クリエイト株式会社が保有する賃貸住宅管理データ(ビッグデータ)から算出した賃料および空室状況に関する指標である。実際の管理実態に合ったインデックスとして、空室率と平均賃料の2種類の月次時系列データを備え、全国の都道府県や主要市区町村を網羅している。
日本情報クリエイト株式会社の概要は以下の通り。
- 会社名:日本情報クリエイト株式会社(東証グロース 証券コード:4054)
- 所在地:宮崎県都城市上町13街区18号
- 代表者:代表取締役社長 渡邉 良
- URL:https://www.n-create.co.jp/
本記事は日本情報クリエイト株式会社の発表をもとに作成。
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