新規システム開発担当者の44%が想定より使われずと回答 事前調査不足が課題に
株式会社Engineerforceは、新規システム・アプリの開発プロジェクトに携わった経験を持つビジネスパーソン75名を対象に実施した「システム・アプリ開発前後のギャップ」に関するアンケート調査の結果を公表した。調査によると、新規システム・アプリの導入後に約4割(44%)が「想定より使われなかった」と回答した。さらに、開発担当者の約75%(74.7%)が「開発前のユーザー調査・ニーズ確認が不足していた」と実感している実態が明らかになった。
新規システムやアプリ導入後の約4割で利用が想定を下回る結果に
新規システム・アプリの導入後の利用状況について、開発・導入前の想定と比べてどうだったかを尋ねたところ、「おおむね想定通りだった」が45.3%で最多となった。一方で、「想定をやや下回った」が40%、「想定を大きく下回った」が4%となり、合計44%が想定を下回る結果となった。想定を上回った割合は6.7%にとどまっている。
使われなかった具体的な状況としては「一部の機能しか使われなかった」(28%)が最多となった。回答の上位はいずれもまったく使われなかったわけではなく、一部の機能への偏りや、特定部署での限定的な利用、Excelなどの従来手法との併用といった部分的な活用にとどまる実態が示されている。
自由回答では、取引先向けアプリケーションで想定より使われず特定機能ばかりが使われた事例や、多機能な入力フォームなどを開発したものの現場から入力項目が多すぎると不評で従来のExcel管理に戻ってしまった事例、管理者側の利便性を優先して現場スタッフの作業手順や負担を事前に検証していなかったといった反省が寄せられた。

開発担当者の約75%が開発前のユーザー調査やニーズ確認の不足を実感

開発・導入後に振り返ってユーザー調査の不足を感じたかという質問では、「やや感じた」が60%、「強く感じた」が14.7%となり、合計74.7%が不足を実感していた。「あまり感じなかった」「まったく感じなかった」の合計は25.3%となっている。
一方で、開発前にユーザーの声をどの程度確認していたかについては、「複数の方法を使って十分に確認していた」は12%(約1割)にとどまった。最多は「一部のユーザーには確認していた」(37.3%)で、「社内メンバー中心」(28%)と「ほとんど確認せず」(6.7%)を合わせると、72%が実際のユーザーの声を十分に反映できていない状態で開発を進めていたことが分かった。
開発前の確認度合い別に導入後の利用状況をみると、「十分に確認」(n=9)した群では「おおむね想定通り」が88.9%を占め、「想定を下回った」は11.1%、「想定を上回った」は0%だった。これに対し、「一部ユーザーに確認」(n=28)では57.1%、「ほとんど確認せず」(n=5)では60.0%が「想定を下回った」と回答しており、事前の確認度合いによる差が示されている。なお、「インタビュー・テスト実施」(n=12)では想定を下回った割合が33.3%、「社内関係者中心」(n=21)では42.9%となっている。

使われるシステム構築に向けてターゲットユーザーの具体化が最多

実際に使われるシステム・アプリを作るために開発前に最も必要なことを聞いた設問では、「ターゲットユーザーを具体的に決める」(56%)が最多となった。
調査結果から、使われない要因として「スケジュール不足を理由とした検証の省略」「ユーザーの声が十分に確認できず生じる現場ニーズとのズレ」「導入時の説明やオンボーディングの不足(21.3%)による従来手法への逆戻り」という3つのギャップが挙げられている。
調査概要と会社概要

本調査の概要および株式会社Engineerforceの会社概要は以下の通り。
【調査概要】
- 調査対象:新規システム・アプリの開発プロジェクトに携わった経験を持つビジネスパーソン75名(社内向け業務システム・顧客向けサービスアプリなど種類を問わず、直近で携わったプロジェクトが対象)
- 調査方法:インターネットアンケート調査
- 実施期間:2026年10月7日〜2026年10月16日
- 調査機関:株式会社Engineerforce
【会社概要】
- 会社名:株式会社Engineerforce(エンジニアフォース)
- 代表者:代表取締役 飯田佳明
- 所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町23番17号 シティコート桜丘408
- 設立:2020年8月4日
- 資本金:1,000万円
- 事業内容:ソフトウェア開発、UI/UXデザイン、コンサルティング、プロダクト開発
- URL:https://engineerforce.io/
本記事は株式会社Engineerforceの発表をもとに作成されています。
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