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エミレーツ航空、第8回AccessAbilities Expoで展示公開

エミレーツ航空は、ドバイ・ワールド・トレード・センターで開催された「第8回AccessAbilities Expo」において体験型展示ブースを正式公開しました。会場では視覚障がいのある乗客向けの客室環境コンセプトやアクセシブル・ラウンジスイート、生体認証技術を用いた搭乗ゲートなど、開発中の技術や既存の支援サービスが紹介されました。展示は、エミレーツ航空・グループ会長兼最高責任者であり同イベントの後援者を務めるシェイク・アハメッド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム殿下によって開会されました。

視覚障がい者向けの客室体験と空港の生体認証技術

展示ブースでは、視覚障がいのある乗客に向けた没入型の客室体験が紹介されました。立体音響やシートの触覚確認、案内スタッフとの対話を組み合わせ、航空機客室の主要な場面を再現しています。来場者は、実際のU-Dreamヘッドレストを搭載したエミレーツA350型機のシートに座り、周囲の設備を音声案内で確認する仕組みを体験できました。

空港環境のバリアフリー化として「Emirates Biometric Path」の体験も提供されました。ドバイ国際空港(DXB)第3ターミナルにある同社のハブでは、アクセシブルな搭乗ゲートにバリアフリー設計と生体認証を導入しています。カメラは車いす利用者の姿勢や動きを制限することなく高さや角度を自動調整します。また、セルフサービス・チェックイン機には音声読み上げやタッチスクリーンの操作性向上、点字・触覚機能、ヘッドホン接続による音声案内、高さ調整可能なインターフェースが備えられています。

移動に制約のある乗客向けのラウンジスイートと送迎

移動に制約のある乗客向けに、車いすに対応した専用の静養エリア「アクセシブル・ラウンジスイート」も披露されました。エミレーツ・ラウンジスイートは2024年にファーストクラス・ラウンジで導入された設備で、今回披露されたモデルはそのコンセプトを発展させたものです。電動リフトリクライナーや手すり、専用の車いす収納スペースを備えており、現在はファーストクラス向けの試作モデルとして開発が進められています。

現地での移動支援として、ドバイではメルセデス・ベンツVクラスをベースにしたエミレーツ・ブランドの車いす対応車両が10台導入されています。床面を下げる改造や電動イージープルメカニズム、追加の安全拘束装置を備えており、専属ドライバーは移動支援の研修を受けています。現在はドバイを拠点とする利用資格のあるファーストクラスおよびビジネスクラスの乗客が対象となっており、今後は対象の拡大が予定されています。

機内エンターテインメントiceのアクセシビリティ強化

機内環境においては、エンターテインメントシステム「ice」のアクセシビリティ機能も紹介されました。現在は850本以上の映画でClosed Captionsが利用できるほか、視覚障がいのある乗客向けに200本の映画で音声解説を提供しています。提供されるヘッドホンは、補聴器を「T」位置に設定した場合にも対応します。また、Wellbeing TVの12チャンネルや、Happiness and Wellbeingポッドキャストおよびプレイリストの31チャンネルも用意されています。

エアバスA350-900型機向けには、Thalesおよび支援団体と共同で直感的な操作が可能な新しいユーザーインターフェースを設計しました。オーディオ・キュー・ナビゲーションやメタデータの音声フィードバック、タッチ・スワイプ操作に対応しています。さらに、全クラスで神経多様性のある乗客などを対象とした航空機型の触覚ストレスリリーバーやフィジェット・キューブなどのセンサリー製品も提供されています。

旅程全体を支える情報ハブとトラベルリハーサル

公式ウェブサイト「Emirates.com」には「アクセシブル&インクルーシブ・トラベル・ハブ」が開設されており、移動支援や視覚・聴覚障がい、Hidden Disabilities(目に見えない障がい)などのカテゴリ別、または旅程の段階別に必要な支援情報を集約しています。ここではBe My Eyesアプリを通じたサポート案内やフリークエント・トラベラー・メディカル・カード(FREMEC)の情報なども閲覧できます。

また、自閉症の子どもや若者が家族とともに空港での移動を事前に練習する「エミレーツ・トラベルリハーサル・プログラム」も展開されています。社内では3万5,000人を超えるスタッフが自閉症の乗客を支援するための研修を受けており、これまでに日本の東京を含む6大陸の各空港で80回のリハーサルが実施され、400を超える家族が参加しました。エミレーツ航空Customer Affairs and Service Audit部門シニア・バイス・プレジデントのMostafa Karam(モスタファ・カラム)は、旅程全体を通じたアクセシビリティを検討し、安心して自立的かつ尊厳を保ちながら旅行できる実践的な改善に注力していると説明しています。

本記事はエミレーツ航空の発表をもとに作成されています。

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