高千穂交易、配線や電池交換が不要なNFC給電式電子錠を販売開始へ
高千穂交易株式会社は、オフィスや集合住宅のロッカー、店舗向け冷凍・冷蔵ロッカーなどを対象としたNFC給電式電子錠「VERTO zero NFC」の販売を開始する。
本製品は、スマートフォンなどをかざして通信する近距離無線通信技術「NFC(Near Field Communication)」を活用した給電方式を採用している。同社は本製品を通じて、オフィスや集合住宅、各種施設・店舗におけるロッカー利用者の利便性向上と管理者の運用効率化に貢献するとしている。

近年、フリーアドレスオフィスの普及や電子商取引(EC)の拡大、非対面受け渡しの増加に伴い、オフィスや住宅、公共施設などでのロッカーによる物品の一時保管ニーズが高まっている。これを受け、什器メーカーでは使いやすさの向上に向けた取り組みが進み、セキュリティ性と利便性を両立しつつ管理負担を軽減する錠前への需要が拡大している。
キー不要のダイヤル錠やICカード認証による電子錠が普及する一方、従来の電子錠では電源工事や定期的な電池交換が必要となる場合があった。バッテリーレスで手持ちのスマートフォンを鍵として利用できる本製品により、運用の負担軽減を図る。
VERTO zero NFCの主な特長
VERTO zero NFCには、運用管理を効率化するための以下の特長がある。
- 電池交換が不要:スマートフォンから電子錠本体へ給電する方式のため、本体に電池を搭載せず、定期的な電池交換や廃棄の手間を省く
- 電源工事が不要:本体への電源配線が不要なため、ロッカー設置時の電源工事を行わずに導入できる
- 物理キーやICカードが不要:スマートフォンが鍵となるため、鍵やカードの配布・回収・紛失対応などの管理負担を軽減する
- アプリによる一元管理:ユーザー登録、設定変更、緊急解錠などをアプリ上で管理者が運用できる
- 多様な利用シーンに対応:固定利用、共有利用、複数ロッカー利用など、施設環境に合わせた柔軟な運用に対応する
今後の展開と販売目標
高千穂交易は、本製品を主にオフィス家具メーカーや施設設備メーカーなどの製造業向けに販売するほか、物件単位での少量導入に対応するためECサイトでの販売展開も進める予定としている。
同社は今後もNFC技術を活用した錠前製品のラインアップ拡充と市場展開を推進し、国内売上高として2028年度に1億円、2030年度までに5億円の達成を目指す。
関連企業情報
本製品を取り扱う高千穂交易および製造元のLEHMANN社の概要は以下の通り。
高千穂交易株式会社
- 設立:1952年
- 所在地:東京都新宿区
- 代表者:代表取締役社長 井出尊信
- 事業内容:ビジネスセキュリティ(商品監視、入退室管理、サイバーセキュリティ等)およびエレクトロメカニクス(半導体・機構部品)の提供
LEHMANN社
- 所在地:ドイツ
- 事業内容:60年以上の実績を持つ家具用錠前・ロッキングシステム専業メーカー。シリンダー錠、ダイヤル錠、RFID電子錠や管理ソフトウェアなどを展開し、高千穂交易とは30年以上の取引実績を持つ
本記事は高千穂交易株式会社の発表をもとに作成。
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