北海道厚真町と會澤高圧コンクリートが包括連携協定を締結 脱炭素や防災で連携
北海道厚真町と北海道苫小牧市に本社を置く會澤高圧コンクリート株式会社は、2026年9月28日、福島県浪江町の研究開発拠点「福島RDM²センター」において包括連携協定を締結した。両者は緊密な相互連携と協働を通じ、地域活性化および脱炭素社会の実現を目指す。締結式は同センターで開催された「福島RDM²センター『結』」の第一部で行われ、宮坂 尚市朗 町長と會澤 祥弘 氏が協定書に署名した。

協定締結の背景と目的
2018年9月に発生した北海道胆振東部地震で、厚真町は震度7を観測し、大規模な土砂災害など甚大な被害を受けた。同地震に伴い北海道全域でブラックアウトが発生した際、會澤高圧コンクリート株式会社のマザーファクトリーである鵡川工場も震源地に近く、製品が倒れるなどの被害を受けた経緯がある。

厚真町は復旧・復興を進めるとともに、2022年4月6日に「ゼロカーボンシティあつま」を宣言し、2050年の二酸化炭素排出量実質ゼロを目指して災害に強く持続可能な地域づくりに取り組んでいる。現在は庁舎周辺等の公共施設整備や「厚真町ゼロカーボン・ビレッジ」の構築など、地域の将来を見据えたまちづくりを進めている。
一方、會澤高圧コンクリート株式会社はコンクリートマテリアルと先端テクノロジーを掛け合わせ、脱炭素やエネルギー、防災などの社会課題解決につながる技術の研究開発と社会実装を進めており、今回の協定締結に至った。締結式の冒頭では、北海道胆振東部地震とブラックアウト、厚真町の被災状況を振り返る映像が上映された。
連携する6項目と次世代技術の実証
本協定では、次の6項目について連携して取り組むこととしている。
- ①カーボンニュートラル・脱炭素なまちづくりの推進
- ②厚真町庁舎周辺等整備を含む公共施設整備
- ③厚真町ゼロカーボン・ビレッジ構築
- ④厚真町の防災・減災
- ⑤厚真町の特産品および地域おこし
- ⑥その他、双方の協議により必要と認める事項
今後は双方が持つ知見やネットワークを生かしながら各分野で協議を重ね、具体的な連携を進めていくとしている。その一環として、會澤高圧コンクリート株式会社が研究開発を進める蓄電コンクリート(コンクリート自体に蓄電機能を持たせ、必要な時にエネルギーを活用することを目指す技術)や、発熱コンクリート(コンクリート自体を発熱させ、積雪寒冷地での融雪・凍結防止などへの活用を目指す技術)といった次世代コンクリート技術について、厚真町での実証や社会実装の可能性を含め、地域課題やニーズを踏まえながら協議していく方針だ。
締結にあたっての両代表のコメント

締結にあたり、會澤 祥弘 代表取締役社長は、ブラックアウトや鵡川工場の被災を振り返りながら協定締結への思いを語り、「蓄電コンクリートのようなテクノロジーを世の中に出していくためには、使っていただいて、実際に実証していく現場をいっぱい作っていくことが何よりも大事になります」と述べ、社会実装への期待を示した。

また、宮坂 尚市朗 町長は、カーボンニュートラルを柱とした復興やイノベーションの重要性に触れ、技術者への敬意と感謝を表した上で、イノベーションを活用して社会のプラットフォームを広げていきたいと意欲を示し、今後の連携への期待を語った。
北海道厚真町について
北海道厚真町は北海道の南西部に位置し、農業が盛んな町である。
- 特産品:「厚真米」、希少な果実「ハスカップ」(日本一の作付面積)
- 特徴:太平洋に面した浜厚真海岸はサーフスポットとして年間約6万人が訪れる。道内では比較的降雪量が少なく、夏は涼しく日照時間が長い気候を有する
- 公式HP:https://www.town.atsuma.lg.jp/
- 公式Facebookページ:https://www.facebook.com/atsumatownhokkaido?locale=ja_JP
- 公式Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCFn4YVLsDX0TkNzAljeKrDw
本記事は北海道厚真町の発表をもとに作成。
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