ShelltasとJAL Agriport、ホタテ貝殻素材による農業の共同検証へ
株式会社ShelltasとJAL Agriport株式会社は、持続可能な農業の実現に向け、ホタテ貝殻由来のカルシウム素材「SeaFect®」を活用した共同検証を開始します。本実証は、JAL Agriportが千葉県成田市で運営する農場「JAL FARM」において、2026年10月から約1年間にわたり実施されます。未利用資源の有効活用を通じたサーキュラーエコノミーの推進と、高品質な食糧の安定生産の両立を目指す取り組みです。




本実証で使用される「SeaFect®」は、水産系副産物である北海道産ホタテ貝殻を原料とし、株式会社Shelltas独自の焼成技術によって加工された海洋由来カルシウム素材です。同社はこれまで約4年にわたり、トマトやサツマイモなど複数の作物で同素材を施用し、果実のサイズや糖度、生育速度などにおいて良好な変化を確認してきました。
今回の取り組みは、現場で蓄積してきた知見をより実践的なデータとして確立するため、JAL Agriportの栽培現場における本格的な共同検証として行われます。
検証では、イチゴとサツマイモの2つの作物を対象に、SeaFect®の施用有無や施用方法が生育や品質に与える影響を比較・検証します。各試験区での施肥や灌水などの栽培条件を可能な限り統一した上で、以下の条件でデータを収集します。
- 対象作物:イチゴ、サツマイモ
- 試験期間:2026年10月~約1年間
- 実施場所:JAL FARM(千葉県成田市)
- 基本条件:SeaFect®を200倍に希釈し、週1回施用(※作物の生育状況を踏まえ適宜調整)
- 試験区:
- 対照区:SeaFect®を施用せず通常栽培
- 土壌施用区:希釈したSeaFect®を株元・根域の土壌へ施用
- 葉面散布区:希釈したSeaFect®を葉面へ直接散布
- 土壌・葉面併用区:土壌施用と葉面散布を組み合わせて施用
主な評価項目として、イチゴは株や葉の生育状況、果実サイズ、収穫個数・重量、糖度、外観・品質を記録します。サツマイモはつるの長さと生育状況、芋のサイズ、芋数・総重量、糖度を調査します。評価時期は、生育状況が原則月1回、収量・品質は収穫時を中心に記録される計画です。
資源循環型農業モデルの確立に向けた展望


両社は今回の試験で得られる知見をもとに、農作物の生産性を維持・向上しながら肥料や農薬などの投入資材を適正化できる農業の可能性を探ります。将来的には、SeaFect®の施用量を変えた比較試験や、土壌の状態、排水中の栄養塩類への影響などについても段階的な検証を検討する方針です。


株式会社Shelltas代表取締役の徳田 浩一氏は、対照区と共通の評価項目を用いた比較可能なデータへと進め、農業関係者が導入を検討する際の客観的な判断材料となるデータを積み上げていきたい旨を述べています。また、JAL Agriport株式会社代表取締役社長の籔本 祐介氏は、実践的な検証を通じて食料生産と自然環境保全が循環する持続可能な農業モデルの構築に挑戦し、安心・安全で質の高い農作物を届ける取り組みを進めたいとしています。
参画企業の概要
- 株式会社Shelltas
- 代表者:代表取締役 徳田 浩一
- 設立:2023年1月
- 所在地:〒143-0024 東京都大田区中央1-16-8 シャンボール大森1F
- 事業内容:海洋性カルシウム素材の研究・開発・製造・販売、農業・水産・衛生分野における製品・システム開発
- 公式サイト:https://shelltas.com/
- JAL Agriport株式会社
- 代表者:代表取締役社長 籔本 祐介
- 設立:2018年4月
- 所在地:〒282-8610 千葉県成田市成田国際空港内 成田オペレーションセンター内
- 事業内容:農園運営・収穫体験事業、地域の食材を活用した飲食事業、プライベートブランド商品等の物販事業
- 公式サイト:https://jalagriport.com/
本記事は株式会社ShelltasおよびJAL Agriport株式会社の発表をもとに作成しています。
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